6月20日 ポイント予想

  欧州では、6月19~20日に財務相会合、23~24日に首脳会合があり、ギリシャ問題をめぐって、緊迫した局面が予想される。先述の通り、基本的には、欧州の財政問題は、救いようのない状況。本丸の米国国家破綻に向けて前座を務めることは必至だろう。
  20~21日は米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれるが、昨年秋以降の量的緩和(QE2)が6月末で終了することもあり、いつになく注目される。基本的には、この1~2カ月の米国の経済指標は、悲惨の一言に尽きる。
  ただ、米国や各国当局、さらにマーケットにとっても、ここから米ドル安が進めば、警戒感が急速に強まることは間違いない。また、いったんは、量的緩和が終了し、資金が新興国市場、商品市場などから引き上げられ、米国へと回帰することで、ドルを下支えすることも考えられる。

【先物】《9380~9400~9420円がポイント》
※私はよほどのチャンスが見込めない限り先物のトレードはしない予定。
  先週末のシカゴ先物終値が9380円。ダウ、S&P、欧州株は上昇したものの、軟調地合いを引きずっており、9350~9380円のどこで寄り付くかがポイント。9350円以下で寄り付くならば、9350~9380円が抵抗帯になるのかどうか。逆に9380円台で寄り付くならば、サポートになるのかどうか注視したい。
  基本的には、ここ数か月の9400~9800円のレンジを下抜けた感があるが、いつものパターンで下げ渋る可能性も頭に入れたい。戻りは、直近高値(5月4日、10040円)と安値の間で、9920円、9730円、9620円、9520円とこれまでの戻り高値を参考にしたい。このパターンでいけば、9420円あたりが、非常にきな臭いポイントである。

【ドル・円】《79.25~79.50をどうするか?》
  私は来週も、ドル・円を中心にウォッチするが、うざったい展開が続いている。基本的には、下向きで、直近安値の79.50をどうするかがポイントになると予想するが、79.50を割ったらその後、どうするかに注目したい。
  スコーンと下抜ければ、底無しになりそうな気もするが、下げ渋る可能性もある。ちなみに、79.25は3月18日に協調介入に踏み切ったポイント。これをどうするかを見たい。下げ止まれば、買ってみたい誘惑にも駆られそうだが、状況が状況だけに、ロスカット覚悟だ。