株:NYダウ続伸
20日の米株式市場は、米地銀大手がカナダの大手銀行の米リテール部門を買収するとの発表を受けて、今後の企業のM&Aに対する期待感が高まったことなどを背景に買いが優勢となり、続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比76.02ドル高の12,080.38ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇したことを好感し、輸出関連株などを中心にプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,430円となっており、市場の予想レンジとしては9,350円−9,500円となっている。
為替:スイスフランが上昇
20日の外国為替市場では、ギリシャの債務問題について、ユーロ圏財務相の会合でギリシャへの120億ユーロの次回融資について実施するかどうかの最終的な決定を先送りしたことを受けて、ギリシャの先行き不透明感が強まったことから、ユーロは対スイスフランで一時1.20スイスフラン台前半をつけるなど、安全資産といわれるスイスフランが買われる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.43ドル近辺となっている。
本日は、独6月ZEW景況感指数(予想:-2.0)、米5月中古住宅販売件数(予想:480万戸)などの経済指標の発表が予定されている。さらに、ギリシャでは、パパンドレウ改造内閣に対する信任投票が行われる可能性があり、その動向に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.50−80.50円となっている。
商品:NY原油反発
20日のNY原油先物取引は、ギリシャの債務問題をめぐる先行き不透明感を背景に下落して始まったものの、その後は、ドル安の進行で切り返し、反発して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比0.25ドル高の1バレル93.26ドルで引けた。
NY金先物取引でも、ギリシャの債務問題をめぐる先行き不透明感を背景に、安全資産としての金を買う動きが強まり、5日続伸した。中心限月の8月限の終値は、前営業日比2.90ドル高の1オンス1,542.00ドルで引けた。