株:NYダウ反落
5日の米株式市場は、7日のECB理事会や週末の雇用統計を控えて、動意薄の展開となる中で、ナスダックは上昇したものの、NYダウは6日ぶりに反落して引けた。NYダウは6日ぶりに反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比12.90ドル安の12,569.87ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が同意薄の展開だったことや、シカゴ先物市場の日経平均先物が10,005円と前日の日経平均株価と同水準となっており、動きづらいとの声がある。市場の予想レンジとしては9,900円−10,050円となっている。
為替:ユーロが下落
5日の外国為替市場では、格付け会社ムーディーズがポルトガルの長期信用格付けを4段階引き下げ、見通しもネガティブとしたことを受けて、欧州の債務問題に対する不安が広がり、ユーロが下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は81円近辺、ユーロドルは1.44ドル台前半となっている。
本日は、6月ISM非製造業景況指数(予想:54.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.50−81.50円となっている。
商品:NY原油反発
5日のNY原油先物取引は、英投資銀行バークレイズ・キャピタルが、世界的な需要の高まりに伴い、2012年のWTI先物の相場見通しを引き上げたことや、米国の経済指標が堅調だったことなどを背景に買いが優勢となり、反発して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比1.95ドル高の1バレル96.89ドルで引けた。
NY金先物取引では、格付け会社ムーディーズが中国の金融機関の地方政府に対する債権が、当局の推計を大幅に上回る可能性があると指摘し、中国の金融システムに対する不安が広がったことや、ポルトガルの格付けが投機的等級に引き下げられ、欧州債務問題をめぐる警戒感などから、安全資産としての金買いが膨らみ、大幅反発した。中心限月の8月限の終値は、前営業日比30.10ドル高の1オンス1,512.70ドルで引けた。