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9月21日のポイント

  22日未明にFOMCの結果が発表されます。レンジ相場モードですが何か動きがあるかどうか。どう動くにせよ、やっかいな形勢になっています。
  逆方向に振るのが、ありがちなパターンですが、どうするつもりか。

10870
10780
10670
10560
10480
10330
10310
10200 直近高値
10160
10130
10110
10070
10050
10040 震災後戻り高値
10010
9980
9930
9910
9880
9850
9830
9790
9750
9730 
9710 6月28日高値
9690 
9670
9660
9650
9630 
9600
9580
9550
9520~9530
9430~9440
9360~9370
9310
9280 38.2%押し
9200
9110
9060
9000 50%押し
8930
8900
8870
8850
8830
8800
8760
8710 61.8%押し
8660
8630
8610
8580
8500
8470
8400
8360 76.4%押し
7800 震災後安値

マネー敗戦欧州版

  今、欧州を起きていることを見ると、日本が1990年代に経験した「マネー敗戦」の欧州版でしょうか。日本の場合は、経済では日本に勝てないと考えた米国が金融を使って支配力を強めようとして、金融問題を人工的に引き起こしたわけですが、欧州の場合は、米国と一緒に2000年代のバブルに踊ったので、自業自得の面もあります。
  2009年秋のドバイ・ショック、2010年のギリシャ・ショック(事実を隠ぺいするためにフラッシュ・クラッシュと称している)、そして最近のギリシャをはじめ、南欧をめぐる財政問題は、米国が延命するために、欧州を蹴落とそうとしている動きと考えていいでしょう。
  経済が壊滅状態で、財政も、もはや再建不可能に陥っており、欧州よりひどい状態にある米国ですが、欧州危機をあおることで、世界の投資資金の逃避先として、ドルや米国債へと誘導し、結果的に破綻を回避するという構図がうっすらと浮かび上がります。
  欧州は米国によって捨て石にされているわけですが、トラブルメーカーとしての側面もある。今、財政問題がクローズアップされている諸国では、リーマン・ショック前までは、不動産バブルに沸いていたのです。そして欧州の大手金融機関は、こぞって怪しげなブームに乗り、競うように貸し出しを拡大した。しかも、米国のサブプライム問題にも米国の金融機関以上にからんでおり、強欲さが今日の事態を招いた側面も否定できません。
  そもそも、欧州は偉そうにいばりくさっていますが、古い歴史や文化が足かせになって、スクラップ・アンド・ビルドができず、ダイナミックな発展は今後期待できない地域です。一連の金融危機によってさらに老衰が進むことでしょう。
  内陸部に新しい都市が次々とできていく中国や、これまでの歴史的経緯から考えると、信じられないような展開を見せているアフリカ、中南米のような勢いのよい発展は欧州には見込めません。日本だってまだ再開発の余地はたくさんありますが、年老いた国が集まった欧州では、明確な成長戦略を打ち出せないため、金融機関も、焼き畑農業のように局地的なバブルに乗るしかないのです。
  しかも、欧州の人たちも、米国人同様、まじめに働いて稼ぐという倫理観が相当薄れています。職人とか熟練が必要な分野は、アジアから来た出稼ぎ労働者にとってかわられ、元々不器用でセンスが悪い欧州人は能力、実力面からも駆逐されようとしています。
  ドイツなんかは、欧米では珍しく製造業が残っていますが、同じ土俵で競争すれば、日本企業があっけなく勝ってしまうでしょう。モノの作り込まれ方や微妙なセンスが、日本製品とレベルが違いすぎます。欧州だけを囲い込んで閉鎖的な市場で勝ち残っているにすぎません。
  フォルクスワーゲンがスズキを買収するみたいな話が出ていますが、資本の論理で動いているだけのことで、日産がルノーに救済されたのと同様。本気になって同じ土俵で技術力、商品力で勝負すれば、欧州なんてあっけなく世界市場から駆逐されることでしょう。
  そうした実体経済以前に、そもそもユーロなんて、米ドル同様、紙切れを刷ることで、一部の金持ちが偽りの利益をむさぼるシステムであり、そんな通貨が国際社会で通用し、世界をリードするなんて、とんでもない話だったのです。金や実物資産の裏打ちのない紙幣など、ただの紙屑にすぎない。新興国が経済力をつけてくると、いずれ価値が剥落する性質のものです。
  ユーロ導入で得をしたのは、一部の金融機関のほか、ドイツですかね。本来ドイツ・マルクは価値が高いので、企業が国外流出するはずだったのですが、同じ通貨になってしまったために、国内産業を保護することにつながった。そしてギリシャやスペイン、イタリアの人たちに借金させてモノを買わせたわけで、今になってギリシャ救済に難色を示すなんて言語道断です。ユーロを守りたいならドイツは責任ある行動をすべきでしょう。もちろん金を返す当てもなくモノを買った人たちはそれなりの代償を払わないとだめですが。
  今回の欧州危機は、欧州の弱点や矛盾を露呈させ、そこを巧みに米国が突いたわけで、欧州にとってはまさにマネー敗戦で、欧州各国政府、金融機関は致命傷に近い深い傷を負うことになると思います。
  ただ、割と多くの人が予想するようにユーロ解体あるいは、一部加盟国が離脱するのか、といったところは今のところは未知数です。というよりは、日本人が考えているのとは反対に、ユーロ圏は歴史的に結束力があります。米国が傾き、ロシアや中国、その他の新興国が台頭しようとする最中に、わざわざ、ユーロ全体の弱体を図るようなことをあえてするのかは疑問です。逆に結びつきを強めようとすると考える方が自然ではないでしょうか。
  ひとまず、当面はユーロの動向に要注意ですが、あくまで問題がいつまで続くのかという問題であって、大本命は米国の国家破綻です。ユーロの問題にある程度見通しが立てば、米国自身の問題が再び注目を集めるでしょう。今はユーロに目が向いていますが、目先をそらさせただけの話であって、米国にとってのモラトリアムにすぎない。
  3か月後になるのか、半年後になるのか、あるいは明日か3年後か分かりませんが、米国が財政、金融問題で“炎上”するときが来るでしょう。その時が来るのを迎え撃つ必要があります。

軟調? 順調?

  現時点では、株も為替もしっかり下げるべきところまで下げるというのが最も望ましい状況です。ダウは11000がサポートになってきましたが、今度こそしっかり割り込んでほしいものですが、どうなるか。
  少なくとも本日に関しては、200ドル超安を維持して、先行逃げ切りでやってほしいものです。

海外市況

  アジア各国市場は、主要国の指数が軒並み軟調。週末のユーロに関する財務相会合が何の建設的な結論に達しなかったことを嫌気した模様。この後の米国市場がどう受け止めるか。
  やや勇み足だったかと思いましたが、先週末、利食っておいて正解だったと思います。やはり、3連休はブラックボックスで怖い。

ラーメン道 辛さ直球 池袋編1

  辛い物好きなので、以前から気になっていた話題の「蒙古タンメン中本」に行ってみました。今回は「池袋編」と銘打っていますが、蒙古タンメン中本は上板橋が本店で、新宿、目黒、吉祥寺、亀戸、御徒町、渋谷、高円寺と都内各所に支店があります。
  この中で池袋店を取り上げたのは、特別な意味があるわけではなく、たまたま池袋に用事があったためです。池袋で取り上げるべきなのは、やはり「大勝軒」でしょうけど、それはまた後日。池袋は有数のターミナルなので、ラーメン店も多いのですが、有名店はあまりありません。「食べログ」などで検索すると、豚骨系の店が多いようで、学生が多いという土地柄を反映しているのでしょう。


  昨日は3連休の中日ということで、とても混んでいました。昼食時を外し、午後2時過ぎに店を訪れたのですが、すでに店の前には14、15人ほどの列ができており、店内にも順番待ちの客が10人ほどいました。
  辛さとボリュームが売りの店なので、圧倒的に男性客が多いのですが、家族連れが2組、カップルもちらほらいました。
  少子化のご時世ですから、ラーメン店にもっと子供を連れた人が気軽に入れるようになればいいと思います。かつて、青梅街道沿いにあった荻窪・丸福(白色看板)は、子供を連れた客が入ろうとすると、表情をゆがめて入店をお断りしていましたが、ラーメンなんてそんな敷居の高い食べ物でもないし、大人や通ぶった客だけを相手に、事務的に客さばきをして、何が楽しいんだろう? と疑問を持たざるを得ませんでした。
  ただ、客の方も店側の事情を斟酌するべき部分はあるでしょうね。1組は、一家4人だったのですが、15席しかない店内で、しかも混雑時に4人を近くに座らせろとか、離れた席同士で小皿を持ってうろうろするのはどうかと思いました。そもそも、この店は子供向けのラーメンではないので、いくら人気店とはいえ、子連れで入るのが適切か考えるべきでしょう。


  私が列の最後尾にいたときに、30人ほどの列があり、店内は15席なので、ちょうど2回転ですかね。30分ほど待って着席できました。
  食券方式で、店内で並んでいるときに、店員さんに券を渡すので、席に着いてすぐに、注文の品が出てきました。定番の「蒙古タンメン」(770円)とライス(160円)を頼みました。
  在京のテレビ局は少なくとも1回は、蒙古タンメン中本を取り上げていて、私も何度か見ているので、予想した通りの見た目でした。味噌タンメンに赤みがかった麻婆豆腐がトッピングされているスタイルです。匂いもごま油の香りがほんのりとただよい、「中華」という雰囲気が感じられ、食欲が湧きます。
  待望のラーメンスープを一口。やはり「辛い」ですね。唐辛子の辛みがストレートに主張する辛さでした。スープや具材と絡み合った辛さを出してくる担々麺とはタイプが違いますね。これも予想通りの味でした。
  辛いものにはご飯が合います。麻婆豆腐のトッピングとスープをライスにかけて食すと、辛さとお米の甘みが絶妙のマッチング。以前にも書きましたが、私は、トムヤムクンでもキムチチゲでも担々麺でも必ずライスを注文します。やみつきになる味です。
  神田の唐辛子の辛さと山椒を組み合わせた辛くてしびれる「鬼金棒」(きかんぼう)の味噌ラーメンもそうですが、味噌と唐辛子の組み合わせはいいですね。昨日は残暑厳しい夏日でしたが、暑い日こそ辛い物を食べたくなりますし、冬の寒い日に激辛を食べるのもいいものです。
  やや残念だったのは、蒙古タンメン中本の場合、辛さがやや平板で、食べているうちにやや飽きてしまうことですかね。見ていると周りの人もそんな感じで、大体、麺を半分くらい食べると、箸が止まってしまい、後半は食べるペースがかなり落ちてしまいます。
  麻婆豆腐と味噌タンメンの間に、“つなぎ”が欲しい気がします。甘めの素材とか、味噌スープが薄めなのでもう少しコクを打ち出してもいいと思います。そうすれば、辛いけど箸が止まらないという味になるのではないでしょうか。
  テレビでも同じような感想が出ていたと思います。テレビ朝日の「お願い!ランキング」では新宿編の3位でしたね。ちなみに1位は麺屋武蔵、2位は味噌屋八郎商店で、私はこの順位は妥当だと思います。


  店内の説明によると、蒙古タンメンは辛さのレベルが5で、激辛好きの人にはレベル9の「北極ラーメン」(800円)があります。さすがにちょっときついかも。
  蒙古タンメン中本は、激辛ラーメンの一ジャンルを確立しましたね。新興勢力ですが、都内各地にあっという間に支店を広げたのも分かります。時々、ガツンとくる辛いラーメンを食べたくなると思います。若い世代を中心に支持層は厚いと思います。
  担担麺は担々麺独特の深みのある辛さがあるし、この蒙古タンメンもそれとは違う唐辛子がストレートに刺激する特有の辛さがあります。こういうのはとても面白いですね。 


  蒙古タンメン中本池袋店は、池袋西口公園の近くにあります。池袋は西口に「東武」があり、東口に「西武」があるという面白い街です。東口はロフトやビックカメラの本店、最近はヤマダ電機も進出し、さらにはサンシャインシティや東急ハンズもあり、私は東口の方が詳しいのですが、丸井や芸術劇場がある西口も結構、人の往来が多いですね。
  蒙古タンメン中本池袋店の隣には「キッチンABC」という洋食店があり、私が訪れた時間に、そこにもちょっとした行列ができていました。私は知らなかったですが、人気店なのですね。池袋西口は、飲食店が多く、探索すればいい店を見つけられそうですね。
  友人がかつて東池袋のサンシャイン60の真裏の木造アパートに住んでいて、10年ほど前までは、都電荒川線の東池袋四丁目の電停からサンシャインにかけての一帯はこじんまりした洋食店や居酒屋、銭湯なんかがあって、いい雰囲気を出していて、頻繁に遊びに行ったのですが、再開発が進み、古き良き街並みは一掃されてしまいました。
  西口は、かつての東池袋とは、また違ったユニークな空気を持った街で、時間を見つけて街歩きしてみたいと思います。