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4月6日のポイント

  終わったっぽいですね。ドル・円なんかは下がったところに買いが入りますが、実需なんでしょうね。だから、一見、戻しそうな感じもしますが、日足は終わりつつあります。日経先物は25日線に対して非常に冷淡な反応です。
  自律反発、テクニカル的な上昇かと思われましたが、政策効果が剥げたら元の木阿弥です。しばらくは、だらだらとした動きが続くんでしょけど、何か材料が出たら、一気に落ちる可能性があるので要注意です
  次回の日銀の金融政策決定会合は追加の金融緩和が催促されそうですが、こんな中途半端なところでは手を打てないでしょう。
  粉飾相場なので、過度な期待は禁物です。政策介入によって不正な価格操作が続きそうなので、乗れれば乗るのスタンスですね。2か月前に逆戻りです。
  本日木曜日。明日は欧米は祝日なのでやるかどうかは分かりませんが、2年前の5月のギリシャ・ショック直前の状況に似ていることを指摘しておきます。
  来週あたり北朝鮮ミサイル発射でしょうか? 先週来指摘している通り、何か起きてもおかしくない、相場突っ切です。

蜜の味?

  私自身は優秀な人からどうしようもない人までいろいろ外国人と接してきた経験から、欧米人は総じて一見、賢そうに見えて頭が弱いと思っています。
  欧米人って基本的には何をやるにしてもオーバー・アクション(リアクション)ですよね。まあ、欧米人の身振り、しぐさが単純に絵になるというか、嫌味にならないというのもあるんでしょうけど、日本人やアジア人は恥ずかしくてはにかんでしまうようなことも、彼らは平気でやってのける。それは単に連中は頭が弱いからということに尽きると思っています。
  頭の回転が速いから、格好悪いことをしたくない、みっともないことをしたくない、恥ずかしいことをしたくないと即座に計算、判断し、感情を素直に表すことができない。逆にそれが欧米人から見ると、日本人やアジア人をつかみどころのないエイリアンのような印象を植え付けているのでしょう。
  空気を読むというのもそうですよね。以心伝心、相手の考えや行動をおもんぱかるという、高度な作業を脳内で行えるからこそ、空気が読めるわけです。欧米人は頭が悪いから、そんな高度な技ができません。それが逆に「空気をつくる」という日本人には到底できない行動に結びつくことも、また事実なのですが、馬鹿だから空気をぶち壊しにしたり、微妙な感覚が分からないから、精密で洗練されたものやサービスを生み出すことができません。
  米国で買い物なんかすると、お釣りを出すときに商品の価格に釣銭を足しながら計算しますよね。たとえば75ドルの商品を買って100ドルを出して、5ドルと10ドル2枚を釣銭として返す場合、商品の75ドルにまずは5ドルを足して「エイティー(80)」、さらに10ドルずつ足して「ナインティー」「ハンドレッド」と足し算をしていきます。
  日本人だと引き算が当たり前なので、即座に25ドルが返ってきます。さすがに米国でも引き算で考える人は多いし、何も考えずともレジに表示された額の釣銭を出せばいいだけのことなので、こういう風景はかつてよりは減ったと思いますが、それでもそういう釣銭の返し方をよく見かけます。
  そんな、頭が弱い連中ですが、必ずしも頭が弱いから成功しない、豊かになれないというわけでもないんですよね。私が彼らの行動で、もっともリスペクトするのは、「とにかく何でも行動してみる」というポジティブな思考です。
  日本人は頭がいいから、何かをやる前に、いろいろと考え込んでしまい、結局、行動しないみたいなことが良くあります。それが日本社会全体が委縮してしまっている原因でもあります。(まあ、逆にサブプライム問題みたいな筋の悪い話にのめり込まなかった良い点でもあるのですが・・・)
  やる前から明らかに失敗するとわかっていることでも、トライしていると学ぶことは何かしらあるんですよね。サントリーの創業者の「やってみなはれ」、松下幸之助氏の「転んだら立ち上がりなはれ」みたいな精神の奥底にはそういう発想があると思います。
  「失敗=悪」と決めつけないところはとてもいいと思います。むしろ、それをいい経験、キャリアととらえることには、大賛成ですね。
  日本だと経歴に「バツ」がつくと、それだけですべてを否定されてしまいますが、何も行動しない奴は当たり前のことですが、きれいな経歴ですが、何も学んだことのない奴なのです。何かにぶつかって、何かを学んだ、知った奴の方が尊い。欧米流のそういう考え方は非常に共感しますし、日本に欠けていて、それが一番嫌な部分ですね。
  頭が弱いからこそ、素直に考えて、何事にも物おじせずにぶつかっていけるという側面は大きく、うじうじ考え込んで、何もしないよりは、やった方が、どうせ一度きりの人生いいんじゃないかと思います。ただし、常に負け続けだと、徐々に信頼を失っていくことも事実で、それを跳ね返すにはハンパない努力が必要であることは付言しておきます
  「他人の失敗は蜜の味」と言いますが、他人の失敗をネタに盛り上がるのは、日本も欧米も一緒です。ゴシップとか人事の話が興味を引くのは万国共通です。ただ、日本は成功した人を素直に評価できない傾向が強いですね。やっかみ、嫉妬、出る杭は打つ考えの方が強く働きます。中国で暮らしている人に聞くと、中国では日本以上にそういう傾向が強い地方、部分があるそうです。
  他人の失敗を喜んだり、成功をねたんだりしても何も生まないし、始まらないですよね。他人が成功したということは、自分にだって何らかのチャンスがあるわけだし、道筋をつけてくれたにほかなりません。他人の失敗は自分が失敗せずにすむ好材料を提供してくれます。
  単純に成功した人に取り入って、成功のノウハウを学んだり、良い運気をおすそ分けしてもらった方がいいじゃないですか。持ち上げて、飯でもおごってもらったり、深い知り合いになった方がいいじゃないですか。
  だから、むしろ「他人の成功は蜜の味」と考えた方がいいです。たとえ、それが憎きライバルであっても、それは、自分に能力がなかった、運がなかったということを気づかせてくれる、いいきっかけではないでしょうか。そもそも同じ土俵で戦うには無理があったのかもしれません。じゃあ、別の道で成功を目指せばいい。
  本当に情けないと思ったのは、韓流ポップが、米国進出をもくろんだものの、苦戦しているというニュースに、歓喜の声を上げる日本人が少なくなかったこと。日本は「クールジャパン」だのなんだの言って、韓国に大きく後れを取っているわけですよ。そんな奴らが韓国の失敗を笑ったところで、みじめなだけな話です。
  むしろ、この苦戦、失敗を他山の石にして、我々は同じ失敗をせずに、どうやったら売り込めるか考えるのが建設的というものでしょう。
  これからの時代、先端技術や先進的なビジネス、文化なんかは、もっともっと、ボーダレスに世界中を行き来する時代になります。そういう時代に、深く考え込んだり、うじうじとして何も行動しないと、どんどん沈んでいくことになります。
  他人が成功したなら、じゃあ私たちもというくらいの気概がほしいものです。

4月5日のポイント

  先物は単に脅かしたいだけなのか? それとも本格的にスイッチが入ってしまったのか? 3月メジャーSQ前後の攻防からして、下に行く可能性も考えておかないといけません。
  ドル・円はここから好転するのもありですが、そうならば、昨日の81円台の攻防は、かなり胡散臭い。というか、もっと長い時間帯、安値圏にいたら、売り倒されてコントロールできなくなっていた可能性も否定できません。120円台から下落した過程は、為替介入の後を除いて、テクニカル的にきれいな軌跡を描きましたが、75円台からここまでの上昇は、きちんと値固めしないまま、かなり強引に引っ張り上げた感じです。
  このまま85円、90円方向に動いたとしたら、世間のドルに対する見方は今までとは百八十度変わり、強気に傾くでしょうが、ここ数日、数週間の動きを見ると、米国がいずれ国家破綻することがあらためて確信しましたし、ドルは信認を全く失っているということを認識させられます。政策介入や価格操作しないと、すぐに売り倒されて、沈んでしまうのです。

これは経済戦争だ

  今の政財界、官僚、学者、知識人といった、国をリードする立場にある人たちは、完全に米国に取り込まれたか、あるいは洗脳されてしまっており、感覚を麻痺させられてしまっているので、どうしようもないですが、現在、日本は米国に経済的に全面戦争状態にあると認識しておいた方がいいでしょう。
  最近は円高が緩み、株価も上昇基調なので、そんな意識を持ちにくいですが、これだってあまり円高、株安を放置すると米国にとっても望ましい状況ではないし、イラン攻撃を見据えた思惑も見え隠れするのです。
  この国の指導者層は誰一人として、まともにこの事実に向き合おうとしないし、怒りをぶつけることもしません。黒でも白でもきちんと仕事をする猫は良い猫なのですが、仕事ができないどころか、米国からの評価ばかりを気にして喜んで国益や自分たちの財産を米国に献上しようとする。はっきり言ってでくのぼうです。異常ですよね。
  景気が悪いのなら、今までの貯金をちょっと取り崩して、パーッと使えばいいではないですか。すなわち購入した米国債を売って景気対策をすればいいのです。東日本大震災からの復興、年金や福祉をめぐる財政の悪化や財源問題にしても同様。自分の金を自分のために使って何が悪いのか?
  ところが、何をするにも米国からの許可が必要なようで、米国債は売らせようとはせず、財務官僚や子飼いの政治家どもを使って不当に圧力をかけます。しかも円高操作を行って、借金を目減りしようとするので、たちが悪いことこの上ない。
  「円高」レベルで済めばいいですが、すでに米国財政は破たん状態で、ドルは紙切れに等しく、借金は返済されない可能性は、限りなく100%に近い状態です。
  日本が貿易で稼いだ金を自由に使えれば、もっともっと豊かな国になっていたでしょうし、若い世代が希望を失い、肩身の狭い思いをすることもなかった。中国や新興国の経済成長をうまく取り込み、今頃は、もっともっと経済大国の地位を謳歌していたことでしょう。
  世界帝国と属国の関係なので、ある程度やむを得ない面はありますが、指導者層はもっと天下国家、国体、国益について真剣に考えるべきでしょうね。自らの保身やせこい利益ばかり考え、国富を献上するお人よしは世界を見渡してもそうはいないでしょう。
  米国の要求はこれだけにとどまりません。圧倒的な強さを誇った日本の基幹産業の解体も着々と進められていますね。トヨタ自動車の品質管理の在り方や先進的なハイブリッドシステムに難癖をつけることで、トヨタ車や日本車全体の評判を落とすとともに、電機産業についても、韓国メーカーに肩入れ(円高、ウォン安、価格下落などの形で)することで、徐々に優位性を奪っていきました。
  産業の解体は米国市場における日本車の低迷や円高攻撃などを仕掛けられているので現在進行形ですね。さらに環太平洋連携協定(TPP)などで圧力を強め、米国に有利な商慣習を押し付けようとしています。これを戦争状態と言わずして、何と言うのでしょうか?
  米軍普天間飛行場移設にしてもそうですよね。イランやアフガニスタンから撤退あるいは駐留の規模縮小により、あぶれた海兵隊員をどうにかして日本に持っていきたい。海兵隊員などはただでさえ「ならず者」であり、しかも戦場で精神的にいかれてしまっているので、米国にこのまま帰還させるとさまざまな問題を引き起こすので、日本に持ってこようという腹です。しかも、海兵隊員に支払う給与なども日本に肩代わりさせれば、まさに“一石二鳥”です。
  こんな不当な要求に応じる必要はあるのか? あらためて沖縄に過度な負担を押し付けるべきかどうかを含めてしっかり議論すべきだし、そうすることで米国側の魂胆もいろいろとあぶりだされることでしょう。
  相変らずメディアは洗脳が解けず、「トモダチ」「トモダチ」とはやし立てますが、明らかに米国は日本にとって敵国であり、利してはならない相手です。米国と付き合っても日本にとっては何一つメリットもありません。
  従来からのしがらみもあるし、軍事力、政治力の差もあるので、なかなか、不当な要求や仕打ちに対して、抵抗するのは難しいですが、目に見えない形で繰り広げられている戦争、しかも一方的な攻撃、略奪に対して、自ら防御し、最終的には勝利できる体制を目指さなければならないことは言うまでもありません。

4月4日のポイント

  しばらく調整モードでしょうか? 10100が分岐点で、もし調整を入れるならここで頭を押さえつけることでしょう。逆に10100-10200を超えたら、再び上昇モード。
  6月までに10200を超える可能性は高いとみていますが、いったん調整した方がいい形勢です。ドル・円は25日線がもはやサポートでなくなっていますが、落としどころが見えません。押し目買いを意識しつつも、本気になれば75円割れまで行ってもおかしくないので、その辺は警戒する必要があります。