株:NYダウ反発
16日の米株式市場は、同日発表された1月住宅着工件数が前月比+14.6%の59.6万戸と、市場予想を上回る内容となり、住宅市場に対する期待感が広がったことに加えて、コンピューター大手デルの決算が好調だったことから、関連銘柄にも買いが入り、3日ぶりに反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比61.53ドル高の12,288.17ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇したこと、先週までに発表された10-12月期の企業決算が好調な内容となっていることなどが、プラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は10,865円となっており、市場の予想レンジとしては10,800円−10,950円となっている。
為替:ドルが下落
16日の外国為替市場では、イランの軍艦がスエズ運河経由でシリアに向かうことについて、イスラエルが反発を強めたこと、バーレーンなどでの反政府運動が拡大していることなどを受けて、スイスフランや円などの安全資産とされる通貨が買われ、ここ最近上昇していたドルは、テクニカル要因などもあり、下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は83円台半ば、ユーロドルは1.35ドル台半ばとなっている。
本日は、週間新規失業保険申請件数(予想:40.0万件)、米1月消費者物価指数(予想:前月比+0.3%)などの経済指標の発表に加えて、バーナンキFRB議長の議会公聴会などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては83.00−84.00円となっている。
商品:NY原油反発
16日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比90万バレル増、ガソリン在庫が20万バレル増となり、原油在庫の増加が一服したこと、中東各国で反政府運動が拡大するなど、中東情勢をめぐる不安が拡大したことなどを背景に、反発した。中心限月の3月限の終値は、前日比0.67ドル高の1バレル84.99ドルで引けた。
NY金先物取引でも、中東情勢をめぐる不安の拡大から買いが優勢となり、一時1,380ドル台を回復したものの、その後は、利食い売りなどから上げ幅を縮小する展開となり、中心限月の4月限の終値は、前営業日比1.00ドル高の1オンス1,375.10ドルで引けた。