株:NYダウ続伸
12日の米株式市場は、8月ミシガン大消費者信頼感指数が54.9と約30年ぶりの低水準に落ち込んだのが嫌気され、下落する場面もあったものの、米7月小売売上高が前月比+0.5%と、まずまずの内容だったことや、イタリアなどで金融株の空売り規制強化を受けて欧米株式市場が上昇したことなどを背景に、堅調に推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比125.71ドル高の11,269.02ドルで引けた。
本日の東京市場では、前週末に米株価が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,040円となっており、市場の予想レンジとしては8,950円−9,150円となっている。
為替:スイスフランが下落
12日の外国為替市場では、スイス国立銀行がスイスフランをユーロにペッグさせる可能性があるとの観測を背景に、スイスフランがドルやユーロなどに対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.42ドル台半ばとなっている。
本日は、日第2四半期GDP速報(予想:前期比年率:-2.6%)、8月NY州製造業景況指数(予想:0.00)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.00−77.50円となっている。
商品:NY金続落
12日のNY原油先物取引は、米小売売上高が堅調な内容となったことなどを好感し、一時87.37ドルまで上昇した。しかし、ミシガン大消費者信頼感指数が市場予想を下回る悪い内容だったことが明らかになると、一転してマイナス圏に沈んだ。中心限月の9月限の終値は、前営業日比0.34ドル安の1バレル85.38ドルで引けた。
NY金先物取引では、欧米株式市場が堅調に推移したことや、11日に金先物の証拠金が引き上げられたことが引き続き弱材料となり、続落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比8.90ドル安の1オンス1,742.60ドルで引けた。