2011年10月13日のマーケット予想

株:NYダウ反発
12日の米株式市場は、前日EFSF拡充案を否決したスロバキア議会が、週内にも可決されるとの見通しが伝わったことや、EU欧州委員会が、厳格な自己基準の採用で大規模な資本増強を促す方針を表明したことなどを受けて、欧州債務危機に対する懸念が和らぎ、買いが優勢となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比102.55ドル高の11,518.85ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,815円となっており、市場の予想レンジとしては8,700円−8,850円となっている。

為替:ユーロが上昇
12日の外国為替市場では、欧州圏の債務危機に対する懸念が和らいだことや、堅調な株式市場を背景に、ユーロや豪ドルなどの資源国通貨が上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台前半、ユーロドルは1.37ドル台後半となっている。
本日は、豪8月雇用統計(予想:失業率5.3%、就業者数+1.0万人)、英8月貿易収支(予想:-88.0億ポンド)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.50円となっている。

商品:NY原油反落
12日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、株式市場が堅調に推移したことが強材料となる一方、国際エネルギー機関が石油市場月報で、2011年と2012年の世界石油需要を前月予想から下方修正されたことが悪材料となるなど、強弱材料が交錯する中で、前日終値を挟んで値動きの荒い展開となった。中心限月の11月限の終値は、前営業日比0.24ドル安の1バレル85.57ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、インドの婚礼シーズンや中国の国慶節を控えて、現物需要が高まるとの期待感を背景に、買いが優勢となり、反発して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比21.60ドル高の1オンス1,682.60ドルで引けた。