2011年10月17日のマーケット予想

株:NYダウ反発
14日の米株式市場は、同日発表された米9月小売売上高が前月比+1.1%と市場予想を上回ったことや、検索最大手グーグルが発表した四半期決算が、四半期ベースで過去最高を更新したことなどを背景に反発し、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比166.36ドル高の11,644.49ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇し、為替市場でも円安基調となっていることなどが、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,870円となっており、市場の予想レンジとしては8,800円−8,950円となっている。

為替:ユーロが上昇
14日の外国為替市場では、同日から始まったG20財務相・中央銀行総裁会議や、23日のEU首脳会議にかけて、欧州債務危機に向けての対応策を講じるとの期待感が広がったことや、欧州中央銀行がイタリアとスペインの国債を買い入れているとの観測が広がる中で、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台前半、ユーロドルは1.38ドル台後半となっている。
本日は、米10月NY州製造業景況指数(予想:-5.00)、米9月鉱工業生産(予想:前月比+0.2%などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.70−77.50円となっている。

商品:NY原油急反発
14日のNY原油先物取引は、米経済指標が堅調な内容だったことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどを背景に、買いが膨らんだ。中心限月の11月限の終値は、前営業日比2.57ドル高の1バレル86.80ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、原油相場の上昇に連れて、反発となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比14.50ドル高の1オンス1,683.00ドルで引けた。