株:NYダウ反発
20日の米株式市場は、米9月中古住宅販売件数が491万件と市場予想を若干下回る内容となったことや、EFSFの強化案をめぐり、ドイツとフランスが対立したことなどが嫌気され、一時マイナス圏に沈んだ。しかし、午後に入り、23日の欧州連合首脳会議後に、再度首脳会議を開くことで合意したと発表したことや、ギリシャ議会が新たな財政緊縮策の関連法案を可決したことを好感し、値を戻したものの、上値は重い展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比37.16ドル高の11,541.78ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が動意に欠ける展開だったことや、23日の欧州連合首脳会議を控える中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,690円となっており、市場の予想レンジとしては8,650円−8,750円となっている。
為替:ユーロが乱高下
20日の外国為替市場では、EFSFの強化案をめぐり、ドイツとフランスが対立したことなどが嫌気され、ユーロドルが一時1.36台半ばまで下落する場面があったものの、ギリシャ議会が新たな財政緊縮策の関連法案を可決したことなどを受けて、値を戻す展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.37ドル台後半となっている。
本日は、独10月IFO景況感指数(予想:106.3)などの経済指標の発表や、イエレンFRB副総裁、トリシェECB総裁の講演などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.20円となっている。
商品:NY原油続落
20日のNY原油先物取引は、米国の中古住宅販売が落ち込んだことや、欧州圏の債務危機に対する根強い不安感が嫌気され、続落となった。中心限月の11月限の終値は、前営業日比0.81ドル安の1バレル85.30ドルで引けた。
NY金先物取引では、欧州圏の債務危機収束に対する期待感が後退し、原油相場や銅などの工業用金属が下落する中で、金も原油相場に連れる展開となり、4日続落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比34.10ドル安の1オンス1,612.90ドルで引けた。