株:NYダウ続伸
21日の米株式市場は、23日の欧州連合首脳会議を控え、欧州債務問題をめぐる協議が前進するとの期待感が強まったことや、四半期決算が好調だったマクドナルドや航空宇宙機器大手のハネウエル・インターナショナルなどに買いが入り、大幅続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比267.01ドル高の11,808.79ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,745円となっており、市場の予想レンジとしては8,700円−8,850円となっている。
為替:ドルが下落
21日の外国為替市場では、イエレンFRB副議長が米経済の動向次第で一段の追加金融緩和に踏み切る考えがあると表明するなど、米国で一段の追加金融緩和の動きが強まったことを受けて、ドルが主要通貨に対して下落する展開となり、ドル円は一時75.78円を付け、史上最安値を更新した。NY終値ベースで、ドル円は76円台前半、ユーロドルは1.38ドル台後半となっている。
本日は、8月ユーロ圏製造業受注(予想:前月比+0.2%)などの経済指標の発表が予定されているものの、市場では、最終的な決定が26日に持ち越されたEU首脳会議の動向に注目が集まっており、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.00−77.00円となっている。
商品:NY原油反発
21日のNY原油先物取引は、EU首脳会議を控えて、堅調な株式市場や、為替市場のドル安を背景に買いが優勢となり、3日ぶりに反発となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比1.33ドル高の1バレル87.40ドルで引けた。
NY金先物取引でも、このところの急落を受けて、アジア勢の実需の買いが入ったことや、為替市場のドル安や原油相場の上昇に連れて、5日ぶりに反発となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比23.20ドル高の1オンス1,636.10ドルで引けた。