株:NYダウ続伸
28日の米株式市場は、前日NYダウが12,000ドルを回復したことから、利食い売りが強まり、マイナス圏に沈む場面があったものの、石油大手シェブロンの四半期決算が好調となるなど、堅調な決算が続いていることが支援材料となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比22.56ドル高の12,231.11ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場は上昇したものの、本日の早朝に、ドル円が一時75円台前半まで下落し、過去最安値を更新したことが悪材料視されており、強弱材料が交錯する中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,060円となっており、市場の予想レンジとしては9,000円−9,100円となっている。
為替:ユーロが下落
28日の外国為替市場では、欧州債務危機解決に向けた包括戦略について懐疑的な見方が浮上したことや、イタリアの10年債入札で落札利回りが不調だったことなどが嫌気され、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は75円台後半、ユーロドルは1.41ドル台半ばとなっている。
本日は、ユーロ圏10月消費者物価指数(予想:前年比+2.9%)、10月米シカゴ購買部教会景気指数(予想:59.2)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては75.00−76.20円となっている。
商品:NY原油反落
28日のNY原油先物取引は、前日急騰した反動から、利益確定の売りが強まったことや、欧州債務危機解決に向けた包括戦略について懐疑的な見方が浮上したことなどが嫌気され、反落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比0.64ドル安の1バレル93.32ドルで引けた。
NY金先物取引でも、連日の上昇基調が一服し、利食い売りが強まったことなどから、6日ぶりに反落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比0.50ドル安の1オンス1,747.20ドルで引けた。