株:NYダウ反落
22日の米株式市場は、前日までの上昇基調の反動で利食い売りが優勢の展開となった。ただ、日本の原発事故への対策が進んでいることなどを受けて、安値を拾う動きもみられるなど、売り買いが交錯する中で、前日終値近辺で揉み合う展開となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比17.90ドル安の12,018.63ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が反落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ日経平均先物は9.545円となっており、市場の予想レンジとしては9,450円−9,650円となっている。
為替:小幅な値動き
22日の外国為替市場では、注目される経済指標の発表がないなど、取引材料に乏しかったことに加えて、先週実施された円売り協調介入への警戒感が強かったことなどから、動きづらい展開となり、ドル円は81円を挟んだ値動きとなるなど、小幅な値動きに終始した。NY終値ベースで、ドル円は81円近辺、ユーロドルは1.42ドル近辺となっている。
本日は、英中銀議事録公表やバーナンキFRB議長の議会証言などが予定されており、市場の注目が集まっている。経済指標の発表では、米2月新築住宅販売件数(予想:29.0万戸)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.00−82.00円となっている。
商品:NY原油続伸
22日のNY原油先物取引は、混迷が続くリビア情勢に関して、ガダフィ大佐は反政府勢力への激しい武力弾圧を続行しており、先行き不透明感が依然として根強いことに加えて、イエメンでも反体制デモが活発化したとの報道を受けて、中東・アフリカ情勢の懸念が高まり、続伸して引けた。中心限月の4月限の終値は、前日比1.67ドル高の1バレル104.00ドルで引けた。
NY金先物取引では、日本の原発事故への対策が進んだことから、リスク回避の動きが後退したことに加えて、前日までの上昇基調の反動で利食い売りが優勢となり、下落して始まった。ただ、中東・アフリカ情勢の不透明感が増し、NY原油が急騰したことから、金も原油に連れる展開となり、中心限月の4月限の終値は、前営業日比1.20ドル高の1オンス1,427.60ドルで引けた。