株:NYダウ反落
25日の米株式市場は、紙パルプ大手のキンバリークラークが2011年の利益見通しについて、予想レンジの下限を引き下げたこと、自動車部品大手ジョンソン・コントロールズが日本の震災の影響で4-6月期の収益が押し下げられるとの見通しを明らかにしたことなどが嫌気され、終始軟調に推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比26.11ドル安の12,479.88ドルで引けた。
今週の東京市場では、国内企業の決算発表が本格化するため、その動向に注目が集まっている。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,660円となっており、市場の予想レンジとしては9,550円−9,750円となっている。
為替:小幅な値動き
25日の外国為替市場では、欧州市場がイースターマンデーのため休場となり、市場参加者が限定的だったことに加えて、市場の注目が26、27日の米FOMCに集まる中で、様子見ムードが広がり、小幅な値動きとなった。NY終値ベースで、ドル円は81円台後半、ユーロドルは1.45ドル台後半となっている。
本日は、2月S&Pケース・シラー住宅価格指数(予想:前月比-0.3%)などの経済指標が発表されるものの、市場の関心はFOMCとその後のバーナンキFRB議長の会見に注目が集まっているため、本日も様子見ムードが強まるのではないかとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.00−82.00円となっている。
商品:NY金続伸
25日のNY原油先物取引は、シリアやイエメン、ナイジェリアなどの政情不安を背景に、一時113.48ドルの高値を付けたものの、その後は、利食い売りが優勢となり、上げ幅を削る展開となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.01ドル安の1バレル112.28ドルで引けた。
NY金先物取引では、中東・アフリカ情勢が深刻化していることから、安全資産としての金を買う動きが広がり、一時1,518.10ドルの史上最高値を付けた。その後は、利食い売りが優勢となり、上げ幅を削ったものの、史上最高値を更新して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比5.30ドル高の1オンス1,509.10ドルで引けた。