2011年5月2日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
29日の米株式市場は、米3月個人消費支出が前月比+0.6%と市場予想を上回ったことや、建設機械大手キャタピラーなどの企業決算が好調だったことを受けて、終始堅調に推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比47.23ドル高の12,810.54ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,935円となっており、市場の予想レンジとしては9,800円−10,000円となっている。
 
為替:ドル安基調が続く
29日の外国為替市場では、ユーロ圏4月消費者物価指数が前年比+2.8%と市場予想を上回ったことを受けて、ユーロ圏の追加利上げ観測が高まった。一方で、米国では先週行われたFOMCの結果から、超低金利政策が当面続くとの見方が強まる中で、ドルが軟調に推移する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円台前半、ユーロドルは1.48ドル近辺となっている。
本日は、米4月ISM製造業景況指数(予想:60.0)、米3月建設支出(予想:+0.5%)などの経済指標の発表に加えて、トリシェECB総裁が講演を行う予定となっており、市場の注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.50−81.70円となっている。

商品:NY金続伸
29日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安基調が継続したことに加えて、中東・アフリカ情勢不安や夏場のドライブシーズンを控える中で、ガソリンの需給引き締まり観測から製品価格が上昇する中で、原油にも追随買いが入り、3日続伸して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比1.07ドル高の1バレル113.93ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安が進行したことや、原油価格が高騰する中で、インフレヘッジとしての金買いの動きが広がり、再び史上最高値を更新して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比25.20ドル高の1オンス1,556.40ドルで引けた。