株:NYダウ急反発
11日の米株式市場は、米週間新規失業保険申請件数が39.5万件となり、4月以来の40万件割れとなったことや、イタリアとスペインなどで金融株の空売りを規制すると発表したことを受けて、金融株を中心に欧州株式市場が急反発したことなどが支援材料となり、急反発となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比423.37ドル高の11,143.31ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米市場が急反発しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,070円となっており、市場の予想レンジとしては8,950円−9,150円となっている。
為替:スイスフランが下落
11日の外国為替市場では、スイス国立銀行副総裁がスイスフランをユーロにペッグさせる措置について、選択肢としてありうるとの姿勢を示したことを受けて、スイスフランが主要通貨に対して下落した。また、株式市場が急反発するなど、投資家のリスク資産への投資が活発化したことから、ユーロや豪ドルなどが上昇する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.42ドル台前半となっている。
本日は、ユーロ圏6月鉱工業生産(予想:前月比+0.0%)、米7月小売売上高(予想:前月比+0.5%)、8月ミシガン大消費者信頼感指数(予想:63.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.00−77.50円となっている。
商品:NY金急落
11日のNY原油先物取引は、米経済指標が堅調だったことや、為替市場のドル安などが支援材料となり、大幅続伸となった。中心限月の9月限の終値は、前営業日比2.83ドル高の1バレル85.72ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、相場の過熱感を冷やすために、金先物の証拠金を22.2%引き上げると発表したことを受けて、取引コストの上昇による負担増が嫌気され、利食い売りが優勢となった。その後も、株式市場が持ち直したことなども弱材料となり、急反落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比32.80ドル安の1オンス1,751.50ドルで引けた。