株:NYダウ続伸
23日の米株式市場は、中国やドイツの経済指標が良好な結果となり、アジアや欧州の株式市場が上昇したことを好感し、上昇して始まった。さらに、26日に行われるバーナンキFRB議長の講演で、追加量的緩和に言及するのではないかとの期待感が引き続き相場を下支えし、株価は一段高となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比322.11ドル高の11,176.76ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、輸出株などを中心にプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,835円となっており、市場の予想レンジとしては8,750円−8,900円となっている。
為替:ドルが下落
23日の外国為替市場では、米7月新築住宅販売件数が29.8万件と市場予想より悪い内容となるなど、米国の景気先行きに対する不安が強まったことに加えて、株式市場が大幅上昇し、リスク資産への投資が活発化したことから、ユーロや豪ドルなどが買われ、ドルが主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台半ば、ユーロドルは1.44ドル台前半となっている。
本日は、独8月IFO景況指数(予想:111.0)、米7月耐久財受注(予想:前月比+2.0%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.30−77.00円となっている。
商品:NY金反落
23日のNY原油先物取引は、米株式市場が上昇したことや、為替市場でドル安が進行したことなどを背景に、買いが優勢となり、続伸となった。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.95ドル高の1バレル85.44ドルで引けた。
NY金先物取引では、前日までの急騰の反動で利食い売りが優勢になったことに加えて、株式市場が大幅上昇となり、安全資産としての金の魅力が薄れたことも嫌気され、7日ぶりに反落した。中心限月の12月限の終値は、前営業日比30.60ドル安の1オンス1,861.30ドルで引けた。