2011年8月9日のマーケット予想

株:NYダウ急反落
8日の米株式市場は、S&Pが5日に米国債の格付けを1段階引き下げると発表したことや、このところの米経済指標が概ね低調な結果となり、景気先行きに対する懸念が強まっていることなどを背景に、投資家のリスク回避の動きが加速し、売りが売りを呼ぶ展開となり、NYダウは昨年10月以来の低水準となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比634.76ドル安の10,809.85ドルで引けた。
本日の東京市場では、世界的にリスク回避の動きが加速しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,720円となっており、市場の予想レンジとしては8,600円−9,000円となっている。
 
為替:円とスイスフランが上昇
8日の外国為替市場では、格付け会社が米国債を格下げするなど、欧米債務問題をめぐる懸念がくすぶっていることや、世界的な景気後退懸念が強まる中で、リスク回避の動きが強まり、安全通貨といわれる円とスイスフランが上昇する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は77円台後半、ユーロドルは1.41ドル台後半となっている。
本日は、米FOMCが開催され、FRBが追加金融緩和に言及するかどうかに注目が集まっている。経済指標の発表では、英6月鉱工業生産(予想:前月比+0.4%)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.50−79.00円となっている。
 
商品:NY金最高値更新
8日のNY原油先物取引は、米国債の長期信用格付けの引き下げをきっかけに、各国の株価が急落し、投資家のリスク回避の動きが強まったことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、急反落となった。中心限月の9月限の終値は、前営業日比5.57ドル安の1バレル81.31ドルで引けた。
NY金先物取引では、米国債の格下げや世界的な株安などを背景に、安全資産としての金を買う動きが強まり、史上最高値を更新して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比61.40ドル高の1オンス1,713.20ドルで引けた。