2011年9月2日のマーケット予想

株:NYダウ反落
1日の米株式市場は、米週間新規失業保険申請件数が40.9万件、米8月ISM製造業景気指数が50.6となり、市場予想を上回る内容だったことを好感し、買いが優勢となった。ただ、その後は、前日まで4営業日連続で上昇したことや、一部アナリストが2日の雇用統計の予想を下方修正したことを受けて、利食い売りが優勢となり、マイナス圏に沈んだ。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比119.96ドル安の11,493.57ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,995円となっており、市場の予想レンジとしては8,950円−9,050円となっている。

為替:ユーロが下落
1日の外国為替市場では、米国の経済指標が市場予想ほど悪化しなかったことに加えて、欧州圏の製造業PMIが悪化し、欧州圏の製造業の低迷が明らかになったことから、ユーロが主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.42ドル台半ばとなっている。
本日は、8月米雇用統計(予想:失業率9.1%、非農業部門雇用者数:+7.5万人)に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.50円となっている。

商品:NY金反落
1日のNY原油先物取引は、メキシコ湾にある熱帯手気圧がサイクロンに発達する可能性があり、一部の石油会社が精製施設の閉鎖を検討しているとの報道や、堅調な米経済指標を背景に買いが優勢となり、一時89.90ドルを付けた。ただ、午後に入り、株式市場が下落したことや、為替市場のドル高が嫌気され、上げ幅を縮める展開となった。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.12ドル高の1バレル88.93ドルで引けた。
NY金先物取引では、米経済指標が市場予想を上回ったことや、為替市場のドル高基調などが圧迫材料となり、反落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比2.60ドル安の1オンス1,829.10ドルで引けた。