2011年9月22日のマーケット予想

株:NYダウ急落
21日の米株式市場は、FOMC声明で、4,000億ドルの長期国債を買い入れ、同額の短期国債を売却する「ツイストオペ」を実施すると表明したものの、第3弾量的緩和策に言及しなかったことなどが嫌気され、急落する展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比283.82ドル安の11,124.84ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が急落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,530円となっており、市場の予想レンジとしては8,500円−8,700円となっている。

為替:ドルが上昇
21日の外国為替市場では、FOMC声明でツイストオペの実施を発表したことを受けて、米短期金利が上昇するとの見方が広がり、ドルが買われる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台半ば、ユーロドルは1.35ドル台後半となっている。
本日は、ユーロ圏9月製造業PMI(予想:48.5)、米週間新規失業保険申請件数(予想:42.0万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.00−77.00円となっている。
 
商品:NY原油反落
21日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比730万バレル減と市場予想を大幅に上回る取り崩しとなったことを好感し、一時88ドル目前まで上昇した。しかし、引け間際のFOMC声明の発表をきっかけに相場は急落し、中心限月の11月限の終値は、前営業日比1.00ドル安の1バレル85.92ドルで引けた。
NY金先物取引では、FOMCの発表を控える中で、様子見ムードが広がり、小動きの展開となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比1.00ドル安の1オンス1,808.10ドルで引けた。ただ、FOMC声明発表後の時間外取引では、為替市場でドル高が進行したことなどから、1,800ドルを割り込むなど、急落する展開となっている。