2012年2月9日のマーケット予想

株:米株式市場横ばい
8日の米株式市場は、ギリシャ向け第2次支援の受け入れの条件となる経済改革案について、政府と連立与党との協議が難航していると伝わったことが嫌気され、下落して始まった。ただ、その後は、メディア大手ウォルト・ディズニーやタイム・ワーナーの決算が好調だったことなどを受けて買戻しの動きが強まり、米株式市場はほぼ横ばいで引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比5.75ドル高の12,883.95ドルで引けた。
本日の東京市場では、前日の米株式市場がほぼ横ばいだったことや、シカゴ先物市場の日経平均先物が9,000円と前日の日経平均株価と同水準となるなど、方向感がなく動きづらいとの声がある。株式市場の予想レンジとしては8,950円−9,050円となっている。

為替:ユーロが下落
8日の外国為替市場では、ギリシャ向け第2次支援の受け入れの条件となる経済改革案について、政府と連立与党との協議が難航していると伝わったことが嫌気され、ユーロが小幅に下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円近辺、ユーロドルは1.32ドル台半ばとなっている。
本日は、ECB理事会、英中銀金融政策決定会合が予定されており、市場の注目が集まっている。また、引き続きギリシャ問題への対応の動向には注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.30円となっている。

商品:NY原油続伸
8日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比30万バレル増となり、積み増し幅が市場予想を下回ったことなどを好感し、続伸となった。中心限月の3月限の終値は、前営業日比0.30ドル高の1バレル98.71ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、前日までの上昇を受けた利食い売りが優勢となり、反落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比17.10ドル安の1オンス1,731.30ドルで引けた。