2012年3月7日のマーケット予想

株:NYダウ急落
6日の米株式市場は、ギリシャの債務削減に向けた民間投資家の債務交換期限が8日から14日に延期されるとの観測が浮上したことや、欧州圏第4四半期GDP改定値が前期比-0.3%と速報値から下方修正されたことなどが嫌気され、大幅続落となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比203.66ドル安の12,759.15ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が急落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,535円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,450円−9,600円となっている。

為替:ユーロが下落
6日の外国為替市場では、ギリシャの債務問題に対する懸念が強まる中で、リスク回避の動きが強まり、ユーロや資源国通貨である豪ドルなどが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台後半、ユーロドルは1.31ドル台前半となっている。
本日は、豪第4四半期GDP(予想:前期比+0.7%)、2月ADP全米雇用報告(予想:+21.0万人)などの経済指標の発表が予定されている。また、ギリシャの債務交換の動向にも注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.00−81.20円となっている。
 
商品:NY金続落
6日のNY原油先物取引は、イラン政府が核開発疑惑施設について国際原子力機関による査察を条件付きで認める方針を表明するなど、イランをめぐる地政学的リスクが後退したことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、急反落となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比2.02ドル安の1バレル104.70ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、原油相場の急落などが嫌気され、3日続落となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比31.80ドル安の1オンス1,672.10ドルで引けた。