株:NYダウ続落
25日の米株式市場は、フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁が、QE3の効果を疑問視する発言をしたことや、前日、業績見通しを下方修正した米建機大手キャタピラーの株価が-4.2%と急落したことなどが嫌気され、続落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比101.37ドル安の13,457.55ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,960円となっており、株式市場の予想レンジは、8,900円−9,050円となっている。
為替:ユーロが下落
25日の外国為替市場では、スペイン政府が進める新たな緊縮策に反対する抗議デモが、首都マドリードで発生するなど、スペイン情勢が悪化していることなどが嫌気され、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台後半、ユーロドルは1.29ドル近辺となっている。
本日は、注目される取引材料が乏しいことから、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.50−78.30円となっている。
商品:NY原油続落
25日のNY原油先物取引は、9月米消費者信頼感指数が70.3と市場予想を大幅に上回ったことなどを背景に、買いが優勢となり、一時93.20ドルを付けた。しかし、その後は、フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁の発言が嫌気され、マイナス圏に沈んだ。中心限月の11月限の終値は、前営業日比0.56ドル安の1バレル91.37ドルで引けた。
NY金先物取引では、IMFの国際統計で、7月に韓国とパラグアイの中銀が保有金を積み増したほか、8月には、トルコ、ウクライナの中銀も加わるなど、各国の中央銀行が金保有を積み増したことなどを好感し、買いが優勢となった。ただ、原油相場の下落が重しとなり、上値は限定的となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比1.80ドル高の1オンス1,766.40ドルで引けた。