2012年1月20日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
19日の米株式市場は、金融大手のモルガン・スタンレーとバンク・オブ・アメリカの10-12月期決算が市場予想を上回る良好な内容だったことや、フランスとスペインの国債入札が堅調だったことなどを好感し、金融株を中心に買いが優勢となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比45.03ドル高の12,623.98ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が引き続き上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,715円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,600円−8,750円となっている。

為替:ユーロが上昇
19日の外国為替市場では、スペインとフランスが実施した国債入札が順調な結果となり、ユーロ圏の債務問題に対する過度の悲観論が後退したことなどを背景に、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台前半、ユーロドルは1.29ドル台半ばとなっている。
本日は、英12月小売売上高(予想:前月比+0.6%)、米12月中古住宅販売件数(予想:460万戸)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.70−77.50円となっている。

商品:NY原油続落
19日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、堅調な株式市場を好感し、上昇して始まった。しかし、EIAが発表した週間在庫統計で、ガソリン在庫が370万バレル増と市場予想を上回る積み増しとなったことが嫌気され、徐々に値を削る展開となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比0.20ドル安の1バレル100.39ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを背景に買いが優勢となり、一時1,670.60ドルを付けた。しかし、米12月消費者物価指数が前月比横ばいだったことから、インフレ懸念が後退し、売りが膨らむ展開となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比5.40ドル安の1オンス1,654.50ドルで引けた。