株:NYダウ続落
30日の米株式市場は、ギリシャの債務減免交渉がいまだに合意に達していないことや、ポルトガルの10年債利回りが一時17%を突破するなど、欧州圏の債務問題に対する懸念が強まる中で、下落して始まった。ただ、その後は、ハイテク株などを中心に買い戻されたものの、プラス圏を回復するには至らず、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比6.74ドル安の12,653.72ドルで引けた。
本日の東京市場では、各国の株式市場が下落していることや、為替市場で円高が進行しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,760円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,700円−8,800円となっている。
為替:ユーロが下落
30日の外国為替市場では、ギリシャの債務減免交渉が難航していることなどを受けて、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台前半、ユーロドルは1.31ドル台前半となっている。
本日は、米1月シカゴ購買部協会景気指数(予想:63.0)、米1月消費者信頼感指数(予想:68.0)などの経済指標の発表が予定されている。また、ポルトガルの国債利回りの動向やギリシャの債務減免交渉の行方にも注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.00−76.80円となっている。
商品:NY原油続落
30日のNY原油先物取引は、欧米株式市場が軟調で推移したことや、株式市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、続落となった。中心限月の3月限の終値は、前営業日比0.78ドル安の1バレル98.78ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことが嫌気され、一時1,718.80ドルの安値を付けた。ただ、その後は、欧州圏の債務不安が強まる中で、安全資産としての金買いが強まり、値を戻す展開となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比1.00ドル安の1オンス1,731.20ドルで引けた。