株:NYダウ続伸
14日の米株式市場は、FRBが前日公表したストレステストの結果で、大半の大手銀行が合格したことを好感し、金融株を中心に買いが入った。ただ、前日の急騰を受けた利益確定の売りも入ったことから、上値は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比16.42ドル高の13,194.10ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場の上昇や、為替市場での円安基調が進行しており、輸出関連株などにとってプラス材料となりそうだ。ただ、前日に急騰した反動から利益確定の売りが出やすいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が10,030円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,950円−10,100円となっている。
為替:ドルが上昇
14日の外国為替市場では、前日のFOMC声明を受けて、引き続きドルが買われる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は83円台後半、ユーロドルは1.30ドル台前半となっている。
本日は、3月NY州製造業景気指数(予想:20.0)、週間新規失業保険申請件数(予想:35.6万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては83.50−84.50円となっている。
商品:NY原油反落
14日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比180万バレル増と市場予想を上回る積み増しとなったことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比1.28ドル安の1バレル105.43ドルで引けた。
NY金先物取引でも、前日のFOMC声明を受けて追加金融緩和への期待感が後退したことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、大幅続落となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比51.30ドル安の1オンス1,642.90ドルで引けた。