株:NYダウ反発
23日の米株式市場は、米2月新築住宅販売件数が31.3万戸と市場予想を下回ったことなどが嫌気され、下落して始まった。ただ、その後は、原油相場の上昇を背景に、エネルギー株などに買いが入り、反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比34.59ドル高の13,080.73ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となる一方で、利益確定の売りも根強いことから、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,930円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,900円−10,050円となっている。
為替:ドルが下落
23日の外国為替市場では、米国の住宅関連の経済指標が悪化したことなどを受けて、ドルが下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は82円台前半、ユーロドルは1.32ドル台半ばとなっている。
本日は、3月独IFO景況感指数(予想:109.6)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.00−82.80円となっている。
商品:NY原油反発
23日のNY原油先物取引は、欧州の大手石油会社が、7月からのイラン産原油輸入停止を先取りする形で、同国からの購入を縮小し、イラン産原油の輸出が3月に日量30万バレル減少する可能性があるとの見方を示したことや、国際エネルギー機関の事務局長が、現時点で戦略石油備蓄を放出する必要はないとの見方を示したことなどが買い材料となり、反発して引けた。中心限月の5月限の終値は、前営業日比1.52ドル高の1バレル106.87ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル安が進行したことや、原油相場の上昇に連れる展開となり、4日ぶりに反発して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比19.90ドル高の1オンス1,662.40ドルで引けた。