株:NYダウ反落
22日の米株式市場は、4月中古住宅販売件数が462万戸となり、市場予想を上回ったことなどを材料に、金融株を中心に買いが入った。ただ、その後は、EU非公式首脳会合を控えて警戒感が強まる中で、様子見ムードが強まり、前日終値近辺で揉み合う展開となった。
ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比1.67ドル安の12,502.81ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場がほぼ変わらずで引けたことや、シカゴ先物市場の日経平均先物が8,745円と、前日の日経平均株価の終値とほぼ同水準となっており、動きづらいとの声がある。株式市場の予想レンジとしては8,700円−8,800円となっている。
為替:ドルが上昇
22日の外国為替市場では、欧州の一部の国や機関が万一の事態に備えた危機管理計画を準備していることが明らかにしたことや、IMFがスペインの銀行について、760億ユーロの引当金積み増しが必要になる可能性があるとの見通しを示したことなどから、ユーロが下落し、ドルが上昇した。また、格付け会社フィッチが日本の格付けを引き下げたことを受けて、円が主要通貨に対して下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は80円近辺、ユーロドルは1.26ドル台後半となっている。
本日は、EU非公式臨時首脳会議が行われる予定となっており、市場の注目が集まっている。経済指標の発表では、英4月小売売上高(予想:前月比-0.7%)、米4月新築住宅販売件数(予想:33.5万戸)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.80−79.60円となっている。
商品:NY原油反落
22日のNY原油先物取引は、国際原子力機関が、イランの核兵器開発疑惑の解明に向けた検証の枠組みについて、イラン側と合意したと発表するなど、中東の地政学的リスクがやや後退したことや、為替市場でドル高が進行したことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.91ドル安の1バレル91.66ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高が進行したことなどが嫌気され、続落となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比12.10ドル安の1オンス1,576.60ドルで引けた。