株:NYダウ反発
19日の米株式市場は、20日のFOMCで、FRBが今月で終了する金融緩和策の延長など何らかの対策を打ち出すとの期待が高まっていることや、ドイツのメルケル首相が欧州金融安定ファシリティーと欧州安定メカニズムを使用してイタリアやスペインの国債を買い入れる意向を示したとの報道を好感し、反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比95.51ドル高の12,837.33ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が反発しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,695円となっており、株式市場の予想レンジは、8,600円−8,750円となっている。
為替:ユーロが上昇
19日の外国為替市場では、ギリシャの全ギリシャ社会主義運動のベニゼロス党首が、新政権樹立に向けた各党協議で、20日までに合意できる公算が大きいとの見方を示したことや、ギリシャの第2次支援について再協議が行われるとの報道などを受けて、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円近辺、ユーロドルは1.26ドル台後半となっている。
本日は、FOMCとバーナンキFRB議長の会見に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.60−79.40円となっている。
商品:NY原油反発
19日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安が進行したことや、FRBによる追加金融緩和への期待感が高まっていることなどを背景に買いが優勢となった。中心限月の7月限の終値は、前営業日比0.76ドル高の1バレル84.03ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、FOMC声明の発表を20日に控えて市場の様子見姿勢が強まる中で、小動きの展開となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比3.80ドル安の1オンス1,623.20ドルで引けた。