株:NYダウ反落
25日の米株式市場は、スペイン政府がEUに対して最大1,000ユーロの銀行支援を要請したことや、キプロス政府がギリシャ危機で深刻な打撃を受けた銀行への資本注入に充てるために、EUに対して金融支援を要請したことなどを受けて、欧州圏の信用不安に対する懸念が強まり、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比138.12ドル安の12,502.66ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落したことや、為替市場で円高が進行したことなどが株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,640円となっており、株式市場の予想レンジは、8,550円−8,700円となっている。
為替:ユーロが下落
25日の外国為替市場では、キプロスがEUに金融支援を要請するなど、欧州圏の信用不安に対する懸念が強まったことや、ギリシャ新政権のラパノス財務相が健康問題を理由に辞任したことなどが嫌気され、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台半ば、ユーロドルは1.25ドル近辺となっている。
本日は、米6月消費者信頼感指数(予想:64.0)などの経済指標の発表が予定されているものの、市場の注目は欧州圏の債務問題に集まっており、当局の発言などに注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.20−80.00円となっている。
商品:NY原油反落
25日のNY原油先物取引は、欧州圏の債務不安に対する懸念が強まったことや、為替市場でドル高が進行したことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.55ドル安の1バレル79.21ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、欧州圏の債務不安に対する懸念が強まる中で、安全資産としての金を買う動きが強まり、反発して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比21.50ドル高の1オンス1,588.40ドルで引けた。