株:NYダウ反発
5日の米株式市場は、5月ISM非製造業景況指数53.7と前月から改善したことなどを好感し、買いが優勢となった。ただ、欧州圏の債務問題をめぐる懸念がくすぶっていることや、6日のECB理事会、7日のバーナンキFRB議長の議会証言を控えて、様子見ムードが広がっていることから、上値は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比26.49ドル高の12,127.95ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇していることや、為替市場で円安基調となっており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,455円となっており、株式市場の予想レンジは、8,350円−8,500円となっている。
為替:ユーロが下落
5日の外国為替市場では、スペインのモントロ財務相が、市場での資金調達が困難になりつつあると発言するなど、同国の財政問題に対する懸念が広がったことや、G7財務相・中央銀行総裁による緊急電話協議で、共同声明の発表が見送られたことなどを受けて、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台後半、ユーロドルは1.24ドル台半ばとなっている。
本日は、ECB理事会(政策金利の公表)や、米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.40−79.00円となっている。
商品:NY原油続伸
5日のNY原油先物取引は、米経済指標が市場予想を上回ったことなどを好感し、続伸して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比0.31ドル高の1バレル84.29ドルで引けた。
NY金先物取引では、中国などアジア圏の現物需要とみられる買いが入ったことや、米国の追加金融緩和に対する期待感などを背景に買いが優勢となった。ただ、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことから、上値は限定的となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比3.00ドル高の1オンス1,616.90ドルで引けた。