株:NYダウ反落
16日の米株式市場は、国際通貨基金が2012年の世界全体の実質成長率を3.5%と予想し、4月予想時の3.6%から下方修正したことや、米6月小売売上高が前月比-0.5%と3か月連続で減少したことなどが嫌気され、売りが優勢となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比49.88ドル安の12,727.21ドルで引けた。
本日の東京市場では、先週末の米株式市場が急騰した一方で、為替市場で円高が進行しているなど、強弱材料が交錯する中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,735円となっており、株式市場の予想レンジは、8,650円−8,800円となっている。
為替:ドルが下落
16日の外国為替市場では、米6月小売売上高が失望する内容だったことなどを受けて、ドルが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台後半、ユーロドルは1.22ドル台後半となっている。
本日は、FRBバーナンキ議長の記者会見に注目が集まっている。経済指標の発表では、独7月ZEW景況感指数(予想:-20.0)、6月米鉱工業生産(予想:前月比+0.3%)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.50−79.30円となっている。
商品:NY原油続伸
16日のNY原油先物取引は、中国の温家宝首相が、同国の景気に慎重な見解を表明したことを受けて、同国の追加金融緩和に対する期待感が強まったことや、米海軍がアラブ沖合で、接近してきた小型船に発砲したとの報道などを背景に買いが優勢となり、4日続伸して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比1.33ドル高の1バレル88.81ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、バーナンキFRB議長の議会証言を17日に控える中で、様子見ムードが広がり、前日終値近辺で揉み合う展開となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.40ドル安の1オンス1,591.60ドルで引けた。