株:NYダウ続伸
19日の米株式市場は、電子商取引大手イーベイや、IBMなどの企業決算が堅調だったことなどを好感し、上昇して始まった。ただ、米6月中古住宅販売件数が437万戸、7月フィラデルフィア連銀景況指数が-16.6と市場予想を下回ったことが嫌気され、上値は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比34.66ドル高の12,943.36ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇したものの、為替市場で円高が進行しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,800円となっており、株式市場の予想レンジは、8,750円−8,850円となっている。
為替:円が上昇
19日の外国為替市場では、ジョイフレ独財務相が、スペインの金融問題は、解決には程遠いこと、スペインの銀行向け支援は同国政府が責任を負うべきと発言したことが嫌気され、ユーロが下落した。さらに、米国の経済指標が低調だったことを受けて、リスク回避の動きが強まり、安全資産といわれる円が上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台半ば、ユーロドルは1.22ドル台後半となっている。
本日は、注目される取引材料がほとんどなく、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.50−79.00円となっている。
商品:NY原油続伸
19日のNY原油先物取引は、内戦状態に陥っているシリアで、爆弾テロでラジハ国防相が死亡したことや、ブルガリアで、イスラエル人を標的としたとみられるバス爆破事件が発生するなど、中東の地政学的リスクが高まったことなどを背景に買いが優勢となり、7日続伸となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比2.79ドル高の1バレル92.66ドルで引けた。
NY金先物取引では、原油相場の上昇に連れた買いが入り、4日ぶりに反発して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比9.60ドル高の1オンス1,580.40ドルで引けた。