株:NYダウ反落
30日の米株式市場は、スペインのバレンシア自治州が、同国政府に事前予想を上回る45億ユーロの財政支援を要請したことや、欧州圏の経済指標が低調だったことなどを受けて、欧州圏の債務問題に対する懸念が強まったことや、米7月個人消費支出が前月比+0.4%と前月から上昇したものの、市場予想を下回ったことなどが嫌気され、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比106.77ドル安の13,000.71ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,915円となっており、株式市場の予想レンジは、8,850円−8,950円となっている。
為替:ユーロが下落
30日の外国為替市場では、米アトランタ連銀のロックハート総裁が、9月のFOMCで、FRBが量的緩和を実施するかどうかは微妙な情勢との見方を示したことを受けて、米国の早期の追加金融緩和の期待感が後退し、ドルが上昇し、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台半ば、ユーロドルは1.25ドル近辺となっている。
本日は、バーナンキFRB議長の講演に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.20−79.00円となっている。
商品:NY原油続落
30日のNY原油先物取引は、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、ハリケーン「アイザック」によるメキシコ湾の石油施設への影響が最小限にとどまり、各社が操業再開に着手したとの報道を背景に売りが優勢となり、続落して引けた。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.87ドル安の1バレル94.62ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどを背景に売りが優勢となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比5.90ドル安の1オンス1,657.10ドルで引けた。