株:NYダウ続伸
7日の米株式市場は、ECBがスペインやイタリアなどの国債買い取りを行うとの期待感が広がっていることや、米ボストン連銀総裁が、FRBによる積極的な債券購入計画を支持するなど、米国でも追加金融緩和への期待感が広がったことなどを好感し、続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比51.09ドル高の13,168.60ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,880円となっており、株式市場の予想レンジは、8,800円−8,950円となっている。
為替:ユーロが乱高下
7日の外国為替市場では、ECBがスペインなどの国債買い取りを行うとの期待感から、ユーロドルが一時1.24ドル台半ばを付けるなど、ユーロが上昇したものの、その後は、最近の上昇を受けた利益確定の売りなどが入り、ユーロが押し戻される展開となった。また、豪ドルは、この日の豪準備銀行理事会で、政策金利の据え置きを決定し、早期緩和がないことを示唆したことから、堅調に推移した。NY終値ベースで、ドル円は78円台半ば、ユーロドルは1.24ドル近辺となっている。
本日は、注目される取引材料が乏しいため、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.30−78.90円となっている。
商品:NY原油続伸
7日のNY原油先物取引は、9月の北海原油の供給量が大幅に低下するとの見通しが伝えられたことや、カリフォルニア州で2番目に大きい製油所が火災に見舞われたことなどを背景に買いが優勢となり、3日続伸となった。中心限月の9月限の終値は、前営業日比1.47ドル高の1バレル93.67ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、取引材料に乏しく、商いが低調となる中で、ここ最近の上昇を受けた利益確定の売りが優勢となり、反落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比3.40ドル安の1オンス1,612.80ドルで引けた。