株:NYダウ反落
10日の米株式市場は、中国の8月貿易統計で、輸入が前年比-2.6%と予想外に減少となり、同国の景気鈍化懸念が高まったことや、FOMCを前に、相場をけん引してきたインテルやアップルなどのハイテク株を中心に利益確定の売りが入り、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比52.35ドル安の13,254.29ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,815円となっており、株式市場の予想レンジは、8,750円−8,900円となっている。
為替:ユーロが下落
10日の外国為替市場では、前週末急騰したユーロにポジション調整の売りが入り、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.27ドル台半ばとなっている。
市場では、12日の独憲法裁判所によるESM合憲性の判決や、12-13日にかけて開催されるFOMCに注目が集まっており、本日も動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.00−78.60円となっている。
商品:NY原油続伸
10日のNY原油先物取引は、中国の8月原油輸入量が前月比15.7%減の1,840万トンとなり、中国の原油需要が鈍化したことが嫌気され、一時95.34ドルを付けた。ただ、その後は、米国の追加金融緩和への期待感が膨らむ中で、値を戻す展開となった。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.12ドル高の1バレル96.54ドルで引けた。
NY金先物取引では、前週までの上昇を受けた利益確定の売りが優勢となり、反落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比8.70ドル安の1オンス1,731.80ドルで引けた。