カテゴリー別アーカイブ: 日経225ニュース

日経225先物に特化したニュース・情報です。

12月12日のポイント

  欧州は相変わらず「やるやる」詐欺。またしても何も決まりませんでした。にもかかわらず週末の米国市場は、不思議な上昇。今月いっぱいはやる気なしということか? こうなったら上値を試してほしいですが。

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7800 震災後安値

自動車の未来~東京モーターショー2011③ 国内メーカー・日産自動車



  今回のモーターショーで一番、アトラクティブだったのは日産自動車でしょうね。トヨタ自動車がいい意味で横綱相撲、ちょっとうがった見方をすると、放っておいても客が入るみたいな殿様商売だったのに対し、魅せるプレゼンテーションで引き付けようとしたのが印象的でした。
  これは経営トップや社風の違いでしょうね。グローバル化が進んだとはいえ、純日本的な経営方針のトヨタ、外資が入り、トップも外国人が就き、経営方針も欧米流のスタイルが色濃い日産、日本的なやり方を残しつつ、独自のやり方でグローバル展開を目指すホンダ。それぞれ個性的ですね。


  カルロス・ゴーンCEOに対する評価は様々ですが、一時期、瀕死の状態だった日産が復活したのはまぎれもない事実です。
  もちろん、リーマン・ショック前のバブル時代だったからこそ、うまくいったという側面もあるし、日産が売れる車を次々に出して回復したというよりは、リストラの断行と、世界的に自動車市場が拡大する中で、それなりにその恩恵を受けたという部分は大きいでしょう。
  ただ、日本人だと思いきった、外科手術が可能だったかどうか? 荒療治をとらなければ、日産はつぶれていた可能性が高いし、それを回避し、V字回復を成し遂げたゴーン氏の手腕はやはりしかるべく評価すべきでしょう。






  日産が大々的にアピールするのは、やはり電気自動車ですね。ハイブリッド車の開発では、完全に出遅れましたが、元々は技術力に定評のある会社です。ハイブリッドはトヨタとの提携でやり過ごすとして、一足飛びに電気自動車で先んじようという戦略のようです。
  日産のプレゼンテーションはまさに“ショー”でしたね。自動車ショー会場で、公開放送をしていたTOKYO FMのDJが面食らったような様子で、日産の展示について話していました。




  プレゼンテーションには二重三重の人垣ができていて、ゆっくり見るということはできませんでしたが、無人自動走行で車庫入れしたり、電気自動車のシンプルな構造を生かし内輪差を少なくして、Uターンがしやすくなるなど操作性をアピールしたり、携帯電話との連携で自動的に車庫から車を出したりと、華やかなパフォーマンスの一方で、かなり具体的な提案をしていました。
  電気自動車のメリットというのは、燃費とか環境性能に目が行きがちですが、いろんな可能性があることがわかるいいプレゼンテーションだったと思います。
  ただ、電気自動車が主流になるということは、自動車の構造がシンプルになり、製造しやすくなるということでもあります。だから、家電業界同様、競争と価格下落圧力が強まり、電気自動車メインの時代になれば、果たして、今のような形で自動車メーカーが存続しているのか疑問な部分もあります。
  みんな薄型テレビは未来のテレビ、夢のテレビと思って、一生懸命開発競争をしたのですが、ブラウン管テレビと違って簡単につくれるため、過剰生産と値崩れで、NEC、富士通、三洋と相次いでテレビ事業からの撤退を余儀なくされました。日立も事実上、テレビ事業から手を引き、パナソニック、ソニーも縮小の方向です。
  電気自動車というのはいろんな意味で自動車の“家電化”ですよね。そういう危険な部分もあることをメーカー自身がどう認識しているのか?
  構造が複雑だからこそ、日本のモノづくりの真価が発揮できるわけです。ブラウン管テレビ、ラジカセ、ヘッドホンステレオ、オーディオ機器、VTRなどが主流の時代、日本の家電メーカーは輝いていました。
  その構図が分かっていれば、ハイブリッドでとどめておいた方がいいというのが、本音ではないでしょうかね。




  電気自動車の高容量のバッテリーを利用した、スマートハウスの提案もありました。最近は太陽光発電や家庭用燃料電池で、自家発電できるようになり、電気が余ったら売り、足りなくなったら受電することになり、送受電網への負担が増すため、効率的に発電と送電のバランスを取る「スマートグリッド」の研究が世界的に進んでいます。オバマ大統領のグリーン・ニューディールの肝の部分でもありますね。
  ただ、太陽光発電をはじめ、新しいタイプの発電量などたかだか知れており、ベース電源は火力や原子力に依存するという構造は変わるとは思えず、単に電気の供給体制を混乱させるだけなのではないかと、個人的には考えますが、いろいろと利権がからむので、そういう人たちの後押しを受けて、強引に推進されるのでしょう。
  東京電力福島第1原発の事故もあり、電力の供給体制については、こうしたスマートグリッドの進展と合わせて、今後、議論が活発化するのでしょう。
  まあ、家庭に電力を供給するために自動車のバッテリーを使うのはあくまでも災害時のような非常時であって、ありえないと思いますけどね。
  自動車に積むようなバッテリーが高性能化、低価格化すれば、家庭用のバッテリーも普及しやすい状態になるような気がします。
  夢物語だけでなく、商売人としての計算、将来予想も必要なのではないかなと思うのですが。

来週の予定

【12日(月)】
09:30 豪10月住宅ローン約定件数、投資貸付、貿易収支
20:00 OECD10月景気先行指数

【13日(火)】
09:30 豪11月NAB企業景況感指数
18:30 英11月消費者物価指数
19:00 独12月ZEW景況感指数
(欧州債務金融危機が重石も、ユーロ安や減税などでドイツ経済は底堅さ)
22:30 米11月小売売上高
28:15 米連邦公開市場委員会

【14日(水)】
10:30 豪中銀副総裁講演
18:30 英11月雇用統計
19:00 ユーロ圏10月鉱工業生産
22:30 米11月輸入物価指数
22:30 ドイツ財務相、ドイツ連銀総裁講演

【15日(木)】
08:50 日銀12月企業短期経済観測調査
17:30 スイス中銀政策金利発表
17:30 独12月製造業、非製造業PMI(速報)
18:00 ユーロ圏12月製造業、非製造業総合PMI(速報)
18:30 英11月小売売上高
22:30 米11月生産者物価指数
22:30 米7~9月期経常収支
22:30 米12月ニューヨーク連銀製造業景況指数
24:00 米12月フィラデルフィア連銀景況指数
23:15 米11月鉱工業生産

【16日(金)】
15:30 インド中銀政策金利発表
17:00 ECB総裁、英中銀総裁、イタリア中銀総裁、EFSF最高経営責任者会合に出席
22:30 米11月消費者物価指数

自動車の未来~東京モーターショー2011② 国内メーカー・トヨタ自動車

  リーマン・ショック後、せっかく立ち直りかけた国内自動車メーカー各社の業績でしたが、東日本大震災でサプライ・チェーンが寸断し、数カ月にわたり生産に支障が出ました。さらに追い打ちを掛けるようにタイ洪水。欧州財政問題に端を発する金融恐慌も間近に迫り、まさに試練の時を迎えています。
  日本のものづくりをリードし、輸出の稼ぎ頭である自動車産業ですが、二重苦、三重苦を乗り越えられるか、真価が問われます。


  こういう時だからこそ、夢や希望など、前を向いた展示を期待したいところですが、トップ・メーカーのトヨタ自動車のスローガンは「Re BORN」。再生、とか新しく生まれ変わるという意思を込めたのでしょうが、後ろ向きなイメージを持つのは私だけでしょうか?
  「ドラえもん」をテーマにした実写版コマーシャルが話題になっていますし、それなりに面白いと思いますが、業界をリードする会社が、パロディーに走るというのは、国内自動車産業の苦境ぶりがうかがえます。
  ストレートに、新しい価値を打ち出し、心を動かすような車を見せてほしかったですが、トヨタという会社自体が保守的な会社なので、難しいでしょうかね。




  でもさすがは堅実な社風のトヨタです。要所はきちんと押さえた展示でした。プラグイン・ハイブリッドと、コンパクトカーのヴィッツクラスのハイブリッドタイプ戦略車「アクア」がまず目を引きます。さらには今後、販売が本格化するプラグイン・ハイブリッドの「プリウス」。さすがにハイブリッドの先駆メーカーだけあります。
  まあ、アクアにせよ、PHV型プリウスにせよ、すでに知られているので、目新しさはないのですが、モーターショーで大々的に展示することで、トヨタの戦略と本気度が分かります。


  脱ハイブリッドということになるのでしょうか、都市での移動をコンセプトにした、電気自動車のコンセプトカーもありました。
  内燃機関を動力とする自動車は今後も主流となるのか、それとも、モーターと電池の比重が高まるのか、メーカー自身も見極めがついていないのではないかと思います。
  ただ、現在のモーター、電池の性能だと、電気自動車はママチャリ感覚ですよね。電動アシスト自転車の延長上みたいな。高速道路を走ったり、信号の少ない郊外、起伏のある道を走るには、まだまだ物足りないのではないでしょうか。
  ハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車のいずれにも対応できるのが、トヨタの強みですね。技術の厚みもあるし、市場のニーズや、技術のブレークスルーに合わせて、機動的に展開できるでしょうね。
  米ビッグスリーが巻き返し、欧州勢も環境対応に力を入れ、韓国勢、さらには中国勢も気になりますが、今すぐ商品化できるメーカーは、トヨタのほかにまだないのではないかと思います。


  各社とも思い切った、コンセプトの提案が乏しい中、チャレンジとして評価したいのは、車体の色が変化する「Fun-Vii」です。
  車の色は、買う時に一度しか選べませんが、これだとボディーカラーの可能性は無限に広がりますね。海のものとも山のものとも、分からないアイデアな感じもしますが、若い世代には受ける可能性があります。
  ハイブリッドとか、低燃費車とか、ローエミッションとか、車の性質がどんどんおとなしく、優等生化する中、何に楽しさを見出すかという意味では、重要な提案かも知れません。


  トヨタが久しぶりに出したスポーツカー「86」もばっちり展示されていました。かつては「スープラ」「セリカ」など、人気を博しましたが、今や売れ筋はミニバンやSUV、コンパクトカー。時代の変化を感じさせます。
  今後は、スバルとの共同開発による第2弾、第3弾のスポーツカー開発も予定されているようですが、固定ファン層はいるにしても、どれだけ新たな顧客の心をつかみ、売れるかは未知数ですね。
  余裕のあるトヨタだからこそできることでしょうけど、金融恐慌に突入すれば、真っ先に割を食うセグメントでもあります。






  レクサスはあまり細かく見ませんでしたが、歴史的な円高が続き、まだまだこの勢いはとどまりませんが、日本から輸出して売れる車はレクサスしかありませんね。
  恐慌だろうがなんだろうが、金持ちの富裕層は車にカネをかけます。円高もなんのそのです。日本経済を考えると、一番重要なのは、利幅の薄いハイブリッドやら電気自動車ではなく、レクサスのような高級車部門ですね。
  日本の技術力がいかんなく発揮できる分野でもあり、欧州勢に負けず、存在感を示してほしいです。




12月9日のポイント

  とにかく欧州。乗れれば乗る。動けば乗る。それしかないです。

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