カテゴリー別アーカイブ: 日経225ニュース

日経225先物に特化したニュース・情報です。

11月30日のポイント

  クリスマスまであと3週間以上あります。長丁場と考えた方がいいですね。ユーロに関して不穏なうわさもあるので、もう一度安値圏に引き戻す動きがあるかもしれません。
  2000枚板を使ってブロックするほどですから、ここで8500以上に行かれると都合の悪いことが多いということでしょう。
  雇用統計や、メジャーSQなどのイベントもあるので、気長に考えましょう。

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相場の怖さ

  ここ数営業日の金融市場の豹変ぶりに驚いている人は多いのではないでしょうか。私自身、「感謝祭明け」「クリスマス相場」と、この1か月か、1カ月半くらい、ずっと言い続けてきており、その見立てはほぼ当たっているし、潮目が変わる直前のタイミングで、動きは把握できているので、相場勘は冴えてはいるのですが、最近の動きは非常に気味が悪いです。
  毎度指摘していますが、長期的に見て、積極的に「買う」理由がまったく見当たらないんですよね。IMFによるイタリア支援が材料視されているんですが、具体的に決まっていることは全くないんですよね。おそらく、マーケットが催促する形で、当局は動かざるを得ないんでしょうけれども、かなりのボリュームの金融支援が行われるにもかかわらず、誰が資金をねん出するのか、金融不安の抜本的な解決につながるのか、何も示されていません。
  欧米は暦年ベースで、決算や会計が動く企業がほとんどなので、決算期に向けて、「お化粧」(まさに粉飾ですね)しておく必要があります。金融問題が表ざたになっている以上に深刻な状況であるにもかかわらず、目先の決算書やバランスシートを取り繕うために、株価を吊り上げよう、債券を安定させようという、コンセンサスができているものと考えられます。
  これは、今年に限らず、例年のことですからね。感謝祭からクリスマスにかけて、非キリスト教国である日本も含めて、世間は何となく浮かれたムードに包まれますが、せめてこの時期だけでも気分よく、楽しく過ごしたいというのは人情でしょう。
  それを重々理解しているからこそ、本来の経済状況を反映して下落が続いてきましたが、「相場が反転するかも知れませんよ」的なことをこれまで言い続けてきたわけです。
  でも、世界の経済状況を考えると、こんなに安易に相場が“好転”してもいいんでしょうかね? というような思いもあるわけです。日本人に限らず、マーケット関係者って、「空気」に弱いですからね。いったん弱気になるとずるずるとしつこく売り続けるし、逆に上昇基調に転じると、たとえ根拠がなくても、「バスに乗り遅れるな」的な雰囲気になって、イケイケになってしまう。
  米国の住宅バブルなんてまさにそうですよね。日本経済の動きを見ていて、ちょっと賢い人なら、バブルがはじけたらどうなるか、頭が働いたはずなんですけど、不動産価格、株価は永遠に上がり続けるような錯覚を持ってしまい、その結果、米国は二度と世界帝国として這い上がれないような破綻状況にまで陥りました。
  まさに「根拠なき熱狂」だった、バブルに比べると、最近の株価上昇、ドルの堅調ぶりなんて、かわいいものなのですが、先週後半に日経平均8100円台でしつこく売られ続けたのが、週が明けてがらりと雰囲気が変わり、強気に転じた、この豹変ぶりは一体何なんだろうかと思わざるを得ないですね。
  今年の米国のクリスマス商戦は、節約疲れの反動なんかも大きいんでしょうけど、例年にない盛り上がりのようですが、このところ発表される経済指標を見る限りは、決して楽観はできませんよね。先週発表された7~9月期のGDPは年率換算で前期比+2.0%で、速報段階から0.5ポイントも下方修正されましたし、今週末は月一度のビッグイベントである雇用統計がありますが、週間の新規失業保険申請件数の推移をみる限り、決して楽観視できない。
  さらに、本日なんかは、フィッチという地味な会社ですけど、米国の格付け見通しを引き下げですよ。強い下押し圧力は今のところ見られないにしても、上に向けて爆発するような要因は何一つ見つかりません。強いて言うなら、エコノミストやアナリストの皆さんが大好きな「自律反発」にすぎないですよね。
  盲目的に人の流れに安易に追従することこそ、恐ろしいことはないですね。まだ底値圏は脱していないし、クリスマスまでまだ日にちがあるので、上昇局面といっても、一筋縄ではいかないでしょうけども、今回の「強気相場」に怖さを感じるのはそういうところですよね。
  日本や世界の起業家、一流経営者の「武勇伝」で多くみられるのは、「人のすることの逆のことをした(あるいは人のすることに追従しない)」からこそ成功したというケースですが、現在の状況はまさにそんな感じですよね。
  もちろん、相場の流れに乗らないと、値幅は稼げないわけですが、果たして、いつまでその流れが続くのか、クールで冷徹な感覚を持っていないと、痛い目に遭います。先週後半はショートを確定した後、スタンスを転換し、「しつこく売ってんじゃねぇよ」と悪態をついていましたが、今度は、ある程度上昇し達成感が出たら、「しつこく買ってんじゃねぇよ」という局面が訪れると思います。そこは日々の売買動向、チャートの細かい機微をみながら判断していかないといけないですね。
  めったにないボーナス相場だとは思いますが、常に冷静な視点を忘れないようにする必要があります。相場や人の動きって本当に怖いですから。

11月29日のポイント

  そろそろ勝負ありか? 形勢からすると、もうひと叩きしてもいいとは思いますが、ロングを仕込み遅れた人、ショートで逃げ遅れた人は、思案のしどころでしょう。

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未来予想図

  昨日の大阪ダブル選挙は、知事選、市長選ともに、橋下徹前大阪府知事率いる「大阪維新の会」の圧勝に終わりました。
  事前のマスコミ各社の世論調査では市長選が接戦、知事選は各党相乗り候補がやや優勢みたいな感じですが、ふたを開けてみると、知事選での圧勝ぶりが目立ちました。逆に市長選は、接戦とまではいきませんでしたが、予想以上に平松邦夫前大阪市長が強かったと思います。
  市役所の職員組合など、役所の権力が強く、同和問題や在日韓国人、朝鮮人問題など、これまで“タブー”視され、あまり正面から取り組まれてこなかった、やっかいな課題を抱える都市なので、市長選のこの結果は、なんとなくわかるような気がします。
  大阪という土地は、意外と保守的ですからね。昨日、フジテレビのニュースでやっていましたが、機種変更の時のスマホの購入率が東京では7割以上なのに対し、大阪は50%超と、お笑いや阪神タイガースなどイケイケのイメージとは裏腹に、進取の精神に乏しい土地柄ということがうかがえます。
  私はご案内の通り、、この結果は妥当と思いますが、橋下氏が、「胡散臭い」人物であるということも重々承知です。だからこそ、「大阪都構想(大幅な地方分権、大都市制度改革)」「市役所改革(官僚政治からの脱却と政治主導)」がきちんと行われるか、一票を投じた有権者と同じ視点で監視していきたいと思います。
  橋下氏を持ち上げた以上、これから4年間、私自身が思い描いたようにうまくいくのかどうか、とても不安な面もあります。これこそが政治家と有権者の間の緊張感でしょうね。
  だから、約束はきちんと守ってもらわないといけません。バカ首相が「(2009年衆院選の)マニフェストは守らなくてもいいんだ」みたいな発言をしていましたが、それこそ、民主主義の根幹を揺るがすものでしょう。政治家が約束を守れないのなら、私たちは何を根拠に投票すればいいのでしょうか? 公約はきちんと守る、あるいは守れるよう最大限努力をするというのが「憲政の常道」でしょう。
  私は、橋下徹という人物が、筋を通す人間と見込んだわけですが、人間って弱いですからね。約束を守れない、あるいはあらぬ方向に進むならば、その時点で見限るだけです。
  しかし、それにしても、橋下氏は選挙に勝ちましたが、あまり評判良くないですね。特に私が政治、経済で結構意見を参考にしている人たちに限って、批判的な見方が多いです。
  じゃあ、自民党から共産党までのっかっている平松さんってどうなのよ? と思いますけどね。争点とされている点に対して何ら明確な答えを出していないし、独自の政策があるわけでもない。逆にそんな人間を信じられますかねぇ?
  私は、「地方分権」「政治主導」の2点で共感するので、ぜひ、頑張ってほしいと思います。橋下批判の意見の中には、この二つに関して、「橋下がいうほど簡単に実現できるものではないよ」というものがあるし、もっともだと思います。
  でも、たとえ無理だとわかっていても、より政治を身近にするために、この2点だけは、何としてでも、何年かかってでも、やるべきだと思いますけどね。
  少数の限られた人が権力を持ち、利権をあさるという現在の世界のシステムはほころびが出つつあります。東日本大震災でも明らかになりましたが、国が何かしてくれるのを待つよりも、自分たちのふるさとをどうしたいか、熱い思いを持って行動する人たちの方が偉いのです。
  人間が大きな地域を組織をコントロールできるというのは思いあがった考えだし、それこそ現在の不幸の元凶です。地域のことを一番分かっているのは、その地域に住む人だし、事情が許す限り、その地域がどうあるべきかは、地元の人にゆだねるべきです。国の役人が、あるいは欧米の投資ファンドが、グローバル企業だけが決めることではありません。
  ただ一つ、今からしっかり考えておく必要があるのは、今後4年間に、米国が国家破綻し、ドル基軸体制がいよいよ終了します。経済環境が激変するので、最悪の状況に陥ることを想定し、さらにその後、どうやって生き残るか、復活するか、絵を描いておかなければなりません。
  大阪湾岸は、液晶、プラズマテレビのパネル、太陽光発電パネル、リチウムイオン電池、電子部品など、電子産業の一大集積地です。ただ、グローバル競争と驚くべきスピードの生産効率化と過剰生産で、価格下落が止まらず、商売としてはやっていけなくなっています。
  大恐慌に加えて、構造的にも厳しい環境をかかえており、今までの産業政策の延長上では、地域の発展はそう簡単にはできないということを頭に入れておく必要があるでしょう。
  そういう意味でも、昨日の記者会見で橋下氏がいみじくも言ったように「ゴールではなくスタート」にすぎないのです。

拝啓 バカトレーダー様

  週明け、ギャップ・アップスタート。「8000円割れ?」。はぁぁああん??? って感じですね。感謝祭明けですよ。ブラックフライデーですよ。クリスマス相場ですよ。IMFのイタリア融資ですよ。
  これからの季節、「下げにくい」と、常々言ってきたとおりです。金曜日にしつこく8100円台で売っていた人たちがいますが、嵌め殺しです。
  しかし、今日のこのギャップアップは、どう理由づけするんでしょうかね。
  あまりにもバカすぎるので、実名を挙げますが、朝のテレビ東京のニュースでコメントしていた、岡三証券の松本さん、あなたの相場観は素人以下です。金融マンとして素質がないと思いますはっきり言って。あなたのマーケットコメントを毎週見ています(見せられています)が、当たったためしはないですね。テキトーなコメントを言っても許されると思ったら大間違い。悪質な風説の流布ですよ。ここまで来たら。
  さて、一応、まじめな話。ドル・円を見ても、潮目は変わりつつあります。ただ、悪材料にも事欠かないので、常に警戒を怠らないようにしておきたいです。今後1週間以内に8000円割れがないとは、まだ完全には言い切れないですからね。そこは謙虚に。