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日経225先物に特化したニュース・情報です。

上げ潮?

  何年か前まで、自民党の中川秀直元官房長官(女性スキャンダルで官房長官をクビになった人)や、元財務官僚の高橋洋一氏(スーパー銭湯かどこかで他人の腕時計や財布を盗んだか、盗もうとしただかで逮捕されたことがある不思議な人)なんかが中心になって、増税ではなく、景気を良くすることで税収を増やそうという、「上げ潮派」といわれる人たちがもてはやされました。
  景気を良くして税収を上げようなんて、耳障りがいいですからね。結構、多くの人から支持されたのではないでしょうか? 錬金術で与太話、詐欺話のレベルなのか、本当に実行を移せば、この人たちのいうようになるのか、判断付きかねる部分があります。
  高橋氏が本人も記憶がないような、不思議な窃盗容疑で、(逮捕ではなく)身柄を拘束(!?)された後は、上げ潮派の勢いは、急速に下火になりました。
  高橋氏は需給ギャップを埋めるために、政府紙幣を発行して、経済を活性化させるべきだという持論も展開しており、おそらく、この辺が“奴ら”の癪に障ったのでしょうね。紙幣の発行権を政府から無理やり奪って、(ただの民間企業にすぎない)中央銀行に移管し、錬金術で利権を得てきた人たちがいますが、紙幣の発行権が政府に再び移れば都合の悪いことがあるからでしょう。実に分かりやすい人たちです。
  欧米で相次いで国家破綻が起きることで、その辺の仕組みにも、いずれメスをいれざるを得ないし、果たして、“金融犯罪人”たちを訴追し、処刑できるのか、そのあたりも注目したいと思いますが、そこまではできないかもしれませんね。
  まあ、上げ潮派が衰退したのは、高橋氏のスキャンダルだけでなく、自民党が下野し、中川氏自身も選挙区では敗北したことも大きく影響しているでしょうけれどもね。
  上げ潮理論をめぐっては、すったもんだの経緯があったわけですが、高橋洋一氏のツィッターなんかをフォローしていると、今でも、このような主張を続けているらしく、「筋金入りなんだなぁ~」だと感じさせられました。
  日本経済が抱える問題点としては、やはり「日米問題」があるので、高橋氏が訳の分からない破廉恥罪を帰せられたこととも併せて、その辺を考えないといけないでしょうね。
  基本的には、日本人が汗水を垂らしたお金を、日本国内で日本人のために使えることができれば、問題はほぼ解決すると思っています。それでも、経済上の矛盾は多少は残るのでしょうけれども。
  毎年、何らかの形で米国債を購入させられ、しかも、円高という“攻撃”を仕掛けて、米ドル建ての資産は目減りさせられ、それがデフレ圧力、不景気の原因になっています。失われた20年の元凶はそこにあるわけで、要は、そこを是正できるかがポイントなのですが、そこに踏み込もうとすると、“奴ら”の逆鱗に触れるわけです。
  日本の政治家が毅然とした態度をとっていれば、若者が就職難や低賃金労働で希望を失い、肩身の狭い思いをすることもなかったことでしょう。
  ただ、仮に政府紙幣を発行したり、高橋氏が最近強く主張するようにFRBが刷り散らかしたドルの量に合わせて、円を印刷して、通貨供給量を増やして、北海道の過疎の村から、沖縄の離れ小島まで、お金を行きわたらせることで、一時的に景気は良くなるかもしれませんが、インフレについても考慮しないといけないでしょうね。
  これだけ、世界的に資源価格、食糧価格が高水準で推移しているにもかかわらず、目に見えて、生活への影響が出ていないのは、インフレが抑制されていて、それが円への信認に結び付き、円高が続いている面も無視できないでしょう。
  ウォン安で一部輸出企業は、有利な交易条件を享受できても、庶民の生活は一向に改善しない、韓国経済のことを考える必要があります。
  今は円が強いおかげで、国際社会で一定のプレゼンスを維持していますが、通貨供給量が増え、インフレが起き、円の価値が下落することでによる弊害は十分検討する必要があるでしょうね。
  高橋氏の計算では、その辺も考慮されているのでしょうけれども、「1ドル=120円」などという聞き捨てならない“過激”な考え方も垣間見えます。破綻しようとしている国の通貨に対して、円安にすることの危険性をどのくらい理解しているのでしょうか?
  多分、その辺は認識していないんでしょうね。もう一度繰り返しますが、米国は近々、国家財政が破綻するのです。その国の通貨に合わせて、行動する意味はありますかね? それこそ抱きつき心中ですよね。
  何だかんだいってユーロは一体を維持し続けるでしょうから、対ユーロでは、中国や韓国などを意識しつつ、通貨価値をどの辺に設定すべきか考える必要があるでしょうけれども、ドルに合わせる必然性は全くない。円安だろうが円高だろうが、米国は近いうちに経済が壊滅状態になり、まともにビジネスができないような状況に陥るのです。
  そんな国とお付き合いして円安にしても、中国やロシア、ブラジルなど、勢いのいい国の買収の格好の餌食にされるだけのことです。
  日本全体を活性化、あるいは来たるべき大嵐に対して、どうやって被害を最小限に食い止めるためにはどうしたらいいか考える必要がありますが、世界的には経済的な大変動が近いうちに起きるわけですから、安易な通貨政策はとるべきではないでしょう。

11月28日のポイント

  もしかすると潮目が変わる可能性があるかもしれませんね。どこで下げ止まるかです。ここで止まらないようなら、7800以外、落としどころが見えません。今までのパターンだと信じられないやり方で強引に買い上がる動きがみられましたが、今回もそれが通用するかどうか。
  先週木曜日だったと思いますが、1000枚の売り板に対して、600枚の買いをぶつける場面がありましたが、意味があるのかどうか。
  感謝祭が開け、クリスマスにかけて、欧州の財政問題はどうしようもない状況ですが、現状維持なら、積極的に売る理由もあまりないんですよね。
  まあ、決め打ちは危険だと思いますので、機を見て、うまく流れに乗れるかどうかでしょう。

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10040 震災後戻り高値
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9710 6月28日高値
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8290
7800 震災後安値

政治主導とは

  明日(27日)投開票の大阪府知事選、大阪市長選は、今後の日本の針路にとって重要な選挙になると思います。橋下徹前大阪府知事率いる「大阪維新の会」と、市長選では共産党まで含めた既存政党との対決という構図で、橋下氏の「独裁」に対して、賛否両論が巻き起こっていますが、まさにここが重要なポイントなのです。
  細かくは触れませんが、「民主主義(デモクラシー)」の反対の意味を持つ単語は、「独裁」ではありません。このことを知らないで、政治に関して偉そうに語る資格はありません。身を引くべきです。知らなかった人がほとんどだと思いますが、政治に対して真剣に向き合いたい人はぜひ、これを機に覚えておいてください。
  民主主義と対立する概念を示す言葉は、「神聖(神権)政治(テオクラシー)」です。神聖政治にもいろいろな形態がありますし、この言葉の解釈をめぐっては、意見が分かれる部分もありますが、人間の意思を超えた、神の意向に従って行う政治のこととしておきます。対して、民主主義はdemos(大衆、広い意味で人間)が行う政治のことです。
  人間が行う政治が、歴史の中で、試行錯誤していくうちに、民主的に(投票によって)選出された、代議士に全権を委ね、政治を任せるというシステムが「民主主義」として確立しました。だから、「民主主義」と「独裁」とは決して、喧嘩する概念ではないんですよね。
  今回のダブル選挙で、心の底から情けないと思うし、怒りが込み上げて仕方がないのは、既存政党がこの「民主主義」を否定する行動をとっていることです。自分たち自身が民主主義のルールにのっとって選ばれた政治家であるにもかかわらず、なぜ、自分たちの権限を抑制あるいは無にしてしまう行動をとるのか。不可解です。
  なぜ、府庁や市役所のお役人のことを気遣わないといけないんでしょうかね? 有権者から全権をゆだねられているわけなのですから、役人を使い倒して、政策を実現するのが本来の民主主義のあり方ではないんでしょうかね?
  民主党も、自民党も、共産党も、自分たちが国民や市民に選ばれて権力を行使することを期待されているにもかかわらず、役人のご機嫌取りをして、なあなあのうちに、テキトーに政治を行うことしか考えていないということがはっきりしました。
  今回、公明党は自主投票のようで、やや逃げ腰な感じはしますが、従来の官僚政治のしがらみを考えると、百八十度舵を切るというのは難しいでしょうから、まあ、それなりに評価できるでしょう。
  町村役場の職員から、国の中央省庁の官僚に至るまで、役人が自分たちの都合のように政治を行い、利権を肥大化させてきたのが、日本のこれまでの姿だったのではないでしょうか。そして、そこに巧妙につけ入ったのがほかならぬ米国で、官僚をコントロールすることで、日本に対する支配権を完全に確立してしまいました。
  だから、国民のために国の予算を使おうとしても、いちいち米国様のお許しを得ないと、できないような情けない状況に陥ってしまったのです。官僚も自分たちを評価し、人事にまで介入してくるのは米国様なものだから、一生懸命、歓心を買おうと、米国に国益を差し出そうとする。
  米国が国家破綻して、西太平洋から出て行ったとしても、目ざとい中国に官僚機構が利用されることでしょう。卑しい韓国、朝鮮人も虎視眈々と利権あさりをねらっています。
  これ以上の売国を許さないためにも、政治を政治家の手に取り戻し、官僚の影響を排除して、より民意が反映されやすい仕組みにしなければならないのではないかと思います。
  それと重要なのは地方分権ですね。中央官庁の役人には、地方の事情なんてとても分かりませんよ。神様ではないのです。だから、地方のことは地方が決めればよい。
  お金と権力を地方にゆだねることで、よりきめ細かく、行き届いた行政が可能になるでしょうし、透明性が高まるので、国民の知らないところで、米国に貢いでいたなんていうことも、少しはチェックが働くようになるでしょう。だから、大阪都構想とか、関西広域連合の機能拡大というのは、とても重要ですね。
  正直、橋下徹という人物は、胡散臭いところがあるし、出自ではなく政治思想とか誰の影響を受けているのかという意味で、素性が分からず、危険な部分もあると思います。環太平洋パートナーシップ協定にも前向きだし、個別の政策では支持できない点もあります。
  でも、政治主導と地方分権という大枠では、私は彼を支持します。今必要なのはまさに「独裁」だし、それが官僚政治を脱却し、真の意味で民主主義を確立するためにも大切なことなのです。
  橋下氏に対する週刊誌でのバッシングは明らかに異常だし、ついに本性を現したということでしょう。要は「政治主導」「地方分権」は、“彼ら”にとっては、とても都合が悪いことなのです。その一点だけとっても、私なんかは橋下氏を支持する十分な根拠になると思いますけどね。
  2009年、民主党はまさにこの「政治主導」と、「地方分権改革は一丁目一番地」として、マニフェストに大きく掲げ、政権交代を実現しました。ところが、わずか2年で官僚機構や米国の罠にはまり、この体たらくとなってしまいました。
  誰のための政治なのか、もう一度、考える上でも、今回の大阪のダブル選挙はとても大切なのです。私は東京都民で、部外者なので、所詮はたわごとにすぎないのですが、大阪の人にはぜひ熟慮の上、投票所に足を運んでほしいと願います。橋下さんに入れるにしても、平松さんに入れるにしても、重要な一票になることは間違いありません。

来週の予定

【28日(月)】
09:30 西村日銀副総裁講演
10:00 白川日銀総裁講演
13:45 白川日銀総裁記者会見
16:00 独12月GFK消費者信頼感
20:00 英11月CBI流通取引調査
24:00 米10月新築住宅販売件数

【29日(火)】
16:00 英11月ネーションワイド住宅価格
18:30 英10月消費者信用残高、住宅証券融資残高、住宅ローン承認件数
19:00 ユーロ圏11月消費者信頼感(確報)、鉱工業信頼感、業況判断指数
23:00 米9月、7~9月期S&Pケースシラー住宅価格指数
24:00 米11月消費者信頼感指数
25:30 イエレンFRB副議長講演
26:30 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
30:30 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

【30日(水)】
08:50 日10月鉱工業生産(速報)
09:30 豪10月民間部門信用、豪7~9月期民間設備投資
16:00 独10月小売売上高指数
17:00 EU財務相会合
17:55 独11月雇用統計
19:00 日11月外国為替平衡操作(為替介入)実施状況
22:15 米11月ADP雇用統計
22:30 加7~9月期GDP
23:45 米11月シカゴ購買部協会景気指数
24:00 米10月中古住宅販売成約指数
28:00 ベージュブック

【1日(木)】
09:30 豪10月小売売上高
10:00 中国11月製造業PMI
15:45 スイス7~9月期GDP
17:00 ドラギECB総裁講演
17:55 独11月製造業PMI(確報)
18:00 ユーロ圏11月製造業PMI(確報)
18:30 英11月製造業PMI
22:30 米新規失業保険申請件数
24:00 米11月ISM製造業景況指数

【2日(金)】
09:30 豪10月住宅建設許可件数
18:30 英11月建設業PMI
21:00 加11月雇用統計
22:30 米11月雇用統計

来週の予定

【28日(月)】
09:30 西村日銀副総裁講演
10:00 白川日銀総裁講演
13:45 白川日銀総裁記者会見
16:00 独12月GFK消費者信頼感
20:00 英11月CBI流通取引調査
24:00 米10月新築住宅販売件数

【29日(火)】
16:00 英11月ネーションワイド住宅価格
18:30 英10月消費者信用残高、住宅証券融資残高、住宅ローン承認件数
19:00 ユーロ圏11月消費者信頼感(確報)、鉱工業信頼感、業況判断指数
23:00 米9月、7~9月期S&Pケースシラー住宅価格指数
24:00 米11月消費者信頼感指数
25:30 イエレンFRB副議長講演
26:30 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
30:30 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

【30日(水)】
08:50 日10月鉱工業生産(速報)
09:30 豪10月民間部門信用、豪7~9月期民間設備投資
16:00 独10月小売売上高指数
17:00 EU財務相会合
17:55 独11月雇用統計
19:00 日11月外国為替平衡操作(為替介入)実施状況
22:15 米11月ADP雇用統計
22:30 加7~9月期GDP
23:45 米11月シカゴ購買部協会景気指数
24:00 米10月中古住宅販売成約指数
28:00 ベージュブック

【1日(木)】
09:30 豪10月小売売上高
10:00 中国11月製造業PMI
15:45 スイス7~9月期GDP
17:00 ドラギECB総裁講演
17:55 独11月製造業PMI(確報)
18:00 ユーロ圏11月製造業PMI(確報)
18:30 英11月製造業PMI
22:30 米新規失業保険申請件数
24:00 米11月ISM製造業景況指数

【2日(金)】
09:30 豪10月住宅建設許可件数
18:30 英11月建設業PMI
21:00 加11月雇用統計
22:30 米11月雇用統計