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ラーメン道 花も団子も 吉祥寺編①



  春が来れば、何かが変わる。この冬はただそれだけを思って、ささやかな希望を胸に、寒くて、一年で最もつらい季節を過ごしてきました。何度も冬に引き戻されそうになりながら、それでも一歩一歩前進し、ここまでやってきました。
  待ちに待った季節の季節の到来で、新年度に入って、プラスのエネルギーが一気にはじけるのかと思いきや、ここへ来て金融市場は雲行きが怪しくなり、妙なタイミングでの北朝鮮のミサイル発射、混迷を増す一方の国内政局、さらにこの先を起こりうる事態を考えると、せっかく高まりつつある気分も、なんとなく押されがちになってしまいます。
  個人的にはまだ冬を引きずって、体が重いのですが、一日も早くマイナスの気から解放され、プラスの気を最大限に取り入れるためにも、積極的に外へ飛び出すことにしています。
  せっかくの桜の季節なので、その生命力にあやかりたいと、ラーメン店巡りも兼ねて、春の風を感じてきました。欲張りなので「花より団子」でも「団子よりも花」でもなく、「花も団子も」です。


  都内随所に“桜の名所”はありますが、私の中では、井の頭公園は間違いなく、トップ3に入りますね。東京西郊の落ち着いたたたずまいは、いつも心身を癒してくれ、大好きな場所なのですが、この季節は、桜を見るためだけにこの公園が造られたのではないかと錯覚するほど、趣が増します。


  桜を見るために吉祥寺までやって来たわけですが、どこでラーメンを食べるか迷いました。気になる新興店は何店かあるし、世間一般では、注目されているラーメンスポッではあるのですが、中央線沿線で、ラーメンというと、伝統的な東京ラーメン好きとしては、西荻窪以東という固定観念があり、「吉祥寺=ラーメンの街」という図式はあまりイメージががわかず、正直、「荻窪で途中下車するか」「ラーメン以外でもいいかな」とも思ってしまいました。ラーメン以外でもおいしい店はいろいろありますからね。
  で、いろいろと逡巡した結果、渡りに船の選択肢を発見。「麺屋武蔵 虎洞」でした。「何だ、また武蔵系列かい!」という感じなのですが、このところ胃腸の調子が前向きではないので、安心して食べれるラーメンが欲しかったのです。この辺、現在の体調と心境をお察しいただければありがたいです。


  中央線沿線の各駅は、どこも再開発が進んでいて、周辺の住宅街の雰囲気とマッチした、どこか品のある落ち着いた街並みが広がる一方で、闇市や昔ながらの駅前商店街といった昭和の名残を残した一角があります。高円寺の北口なんかが有名ですね。
  吉祥寺もその例にもれず、ハーモニカ横丁という、細々とした飲食店が軒を連ねる、ちょっとレトロな空気をかもしだすエリアがあります。麺屋武蔵・虎洞はその横丁の入り口付近にあります。


  すぐそばにメンチカツの有名店があり、午後3時前でしたが、行列ができていました。夕飯の買い出しでしょうかね。主婦や吉祥寺らしく若い人も多く並んでいました。
  麺屋武蔵・虎洞は小ぢんまりしていて、「食べログ」では13席となっていましたが、もっと少ない感じでした。私が入店した時は、ほぼ満席で、20~30代の男性ばかりでした。
  私は知らなかったのですが、このお店では以前は、「ラーメン二郎」と同じような野菜を大盛りにした、いわゆるインスパイア系のこってりラーメンを出していたそうですが、今は武蔵スタイルになっています。私はあまりラーメン二郎が好きではないので(それでも人に連れられるなどして年に1、2回は訪れるのですが)、体調が体調なので、オーソドックスな武蔵系の味がありがたいです。


  味玉らー麺(850円)を選びました。スープの最初の一口の印象は、新宿の本店と似ているんだけれども、ややあっさりした感じだなというものでした。この時は、一番欲しかった味でした。
  本店は動物系と魚介系のダブルスープでぐいぐいと押してきますが、武蔵・虎洞も基本的なつくり方は踏襲しつつも、あっさりしていました。
  テーブル脇に瓢箪型の木製の容器に入った七味(山椒がよく利いていました)があり、それを一かけして納得。「これは日本そばの味だ」と。
  ラーメンなんだけど、ベーシックには日本そばがあるという、この味がうれしくて、七味を何かけもしてしまいました。周りの人は七味をふりかけていないようで、瓢箪の口から七味の出が悪く、格闘している私の姿を見て不思議に思ったかもしれませんが、武蔵・虎洞では七味は必須です。
  普通、ラーメンというとコショウか、赤唐辛子の粉末ですが、あえて七味を置いているところに麺屋武蔵の心遣い、センスを感じますね。持ち上げすぎでしょうか?
  東京ラーメンは、中国大陸の麺料理の味を受け継ぎつつも、日本そばの要素を持っていますが、麺屋武蔵も根底には、日本そばがあります。
  私は東京ラーメン、日本そばともにこよなく愛するのですが、麺屋武蔵の味がすぐに好きになった理由がわかる気がしました。
  麺屋武蔵の味の評価は食べログなんかを見ると、賛否が結構対立したりするんですよね。豚骨系や味噌からラーメンの世界に入った人の口には合いにくいし、逆に私のような東京ラーメン、日本そば系からエントリーした人にはなじみやすい味だと思います。
  麺屋武蔵は本店、支店合わせて都内に11店舗構えていることを考えると、この味は、東京の人には受け入れられやすい味なのではないでしょうか。


  この日は、「無理にラーメンを食べなくてもいいかな」とも思ったのですが、武蔵虎洞、訪れてよかったです。身近にあったら、週2ペースぐらいで通えるお店でした。
  東京ラーメンは食べた後の後口がすっきりしていていいですね。「ラーメンにしてよかったな」「また食べたいな」という気にさせられます。




  訳の分からない動きをする金融市場から離れて、外に出ると、いい気分転換になりますね。相場とかかわると相変らず、ストレスがたまりますが、時々リフレッシュしながら気長に付き合っていきたいと思います。
  まだまだ、体はあったまっていませんが、徐々に調子を上げて、活動を広げていきたいですね。

来週の予定

【16日(月)】
21:30 米3月小売売上高
21:30 米4月ニューヨーク連銀製造業景況指数
23:00 米4月NAHB住宅市場指数
※米企業決算 シティグループ、チャールズシュワブ

【17日(火)】
10:30 豪中銀議事録公表
17:30 英3月消費者物価指数、小売物価指数
18:00 独4月ZEW景況感指数
21:30 米3月住宅着工件数
22:00 カナダ中銀政策金利発表
22:15 米3月鉱工業生産
※米企業決算 コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ゴールドマン・サックス、インテル、ヤフー、IBM、ステート・ストリート

【18日(水)】
10:00 日銀副総裁講演、記者会見(14:00)
17:30 英中銀議事録公表
17:30 英3月雇用統計
※時間未定 ブラジル中銀政策金利発表

【19日(木)】
07:45 NZ1~3月期消費者物価指数
08:50 日3月貿易収支(通関)
21:30 米新規失業保険申請件数
23:00 米4月フィラデルフィア連銀景況指数
23:00 米3月中古住宅販売件数
※米企業決算 バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー、マイクロソフト、AMD

【20日(金)】
17:00 独4月Ifo景気動向指数
17:30 英3月小売売上高
22:00 G20財務相・中央銀行総裁会議

【22日(日)】
フランス大統領選挙(サルコジ再選見通しが波乱要因、決選投票にもつれこむ見通し、金利イベントとの認識を)

9550L→9590 +40×3枚 計120円

  ちょいと打診買い。久々の先物トレードです。9800近辺が一つのポイントで目指してくるかと思いましたが、押さえつけたような感じですね。まだわかりませんが。
  日中、確定してもよかったですが、結果論です。上下どちらの可能性もあり。根拠が見えません。しいて言えばドル・円がヒントになるかどうか。戻してもいい形になりつつはあるんですけどね。素直にシンクロしないので、一応、利食いしておきます。

クール・ダウン



  長くて厳しかった冬を越え、ようやく春本番という気候になってきたのですが、金融市場の方は、逆に欧州債務問題が再び焦点となり、金融緩和効果もあっさりと切れてしまい、寒冷化しつつあります。
  これから夏にかけ、気温がぐんぐん上昇し、北半球はプラスの気が満ち、生命活動も活発化する季節なのですが、マーケットに関しては、どうやって冬ごもりし、過酷な環境をやり過ごしていくかがポイントになります。




  自然界の気の流れと逆行するわけですから、金融市場にかかわることが、いかにそれぞれの生命にとって、マイナスに働くか、そこのところをしっかり認識しておく必要があります。
  みなさんそれぞれ目的があって、トレードをしているんでしょうけど、今の金融マーケットは最悪です。日光はほとんど差さず、寒風が吹きすさび、雑草すら育たない過酷な環境です。
  2、3カ月に一回、顔を出すわずかな太陽の光を求めて、数少ないチャンスを追い求める以外に活路は見出せません。


  2月中旬の日銀の追加金融緩和発表後の日経平均、ドル・円の動きは、近年まれにみる力強く、分かりやすい動きで、久しぶりに活気づきましたが、2カ月と持ちませんでした。
  ついつい、次の展開に期待しがちですが、それも結局は、冷たい冬の日が続く中、1日、2日春めいた日差しに照らされたにすぎず、依然として、厳冬が続いていることに変わりありません。


  過酷な冬が終わり、相場環境が好転したと、ついつい前のめりになってしまいますが、そういう場面こそ、冷静に考えた方がいいでしょうね。
  リーマン・ショック後、何度このような場面があったことか。一瞬、期待を持たせておいて、結局はあや戻しにすぎず、崩れてしまうという、過度に期待を抱くと簡単に裏切る場面がこれからも何度かあることでしょう。


  要は冬には冬の過ごし方があるということです。夏は多少無防備でも何とかやっていけますが、冬はそうはいきません。判断を誤ると、風邪を引いたり、最悪の場合、凍死してしまう恐れもあります。
  恵み豊かな夏場は毎日のように収穫の機会がありましたが、何とも繰り返しているように、相場が冬の時期は1カ月に1回チャンスがあれば御の字と思っておいた方がいい。
  為替介入やら政策介入はこれまでの経験則上、2、3カ月で効果が切れるケースが一般的なので、そのサイクルで当局がアクションを起こすと想定して、2、3カ月に1回、トレードのチャンスがあると思っておいた方がいいですね。


  もうちょっと陰と陽のめりはりがはっきりしていてもおかしくはないのですが、金融ばくちを続けたい人たちが、逆に相場を守るためにゆがめてしまいました。
  背伸びせずに、あるべき価格水準にいるならば、景気循環に合わせて、分かりやすく上下するのでしょうが、介入に次ぐ介入で、バイオリズムが狂ってしまいました。
  無理に相場の活況を演出しようとするほど、どんどんおかしくなっていくのです。これから良い気を受け止め、テンションが上がる時期にもかかわらず、まともに金融市場を相手にしていると、ろくなことがないのはそのためです。
  常に冷静な立場で、ほどほどに付き合うのがいいでしょうね。