世界レベルの危機管理は平時に「復興」を考える(田村耕太郎の「経世済民見聞録」)

平時にこそ復興考えよ!  ハーバード大学で行われている危機管理合宿は目から鱗の連続である。最も驚いたことの一つは「復興策まで平時に準備しておくのが最新の危機管理である」ことだ。  危機は以下の段階で進行していく 1.準備 2.発生・拡大 3.収束  災害や事故は、対応の過程で人災に変わり深刻化する。そして最悪の事態を迎える。しかし、なんとか収束する。その後、復興に向かう。  そして、以下の投資こそが危機管理だ。 1.準備への投資 2.危機が発生した後、その対応への投資 3.危機が終息した後、復興への投資  最後の復興まで先読みして準備しておくのが、今の最先端の危機管理なのだ。