処方箋1:総人件費の抑制が急務(自衛隊の装備を検証する〜震災対応から垣間見える課題)
これまで2回にわたって自衛隊が有事に必要な装備を調達できていないことを説明してきた。戦車や戦闘機など一部の正面装備はそろえているが、これだけでは有事に戦えない。最大の問題は、自衛隊が有事を想定して装備の調達や維持を行ってこなかったことにある。
多くのメディアが現場の自衛官の献身的な働きを報道しているが、自衛隊のシステムとしての問題点を指摘するメディアはほとんどない。
現場のガンバリズムだけでは、戦術的な勝利は得られても、戦略的な勝利を得ることはできない。現場のガンバリズムに期待して現状を放置するのは現場の隊員たちの努力を裏切る行為でもある。
まずは総人件費の抑制を
では現在の装備の問題点をどう解決するか。