経営陣の報酬を世界トップクラスに引き上げよ(荒井裕樹の「破壊から始める日本再興」)
弁護士業から金融ビジネスに転身し、日本企業の世界的な競争力を高めたいと考えている荒井裕樹氏。まずは日本企業のグローバル化が急務だが、そのためには経営陣のグローバル化を進めていかなければならない。しかし、「日本企業の役員報酬は、欧米企業と比較すると低すぎる。このままでは、世界でもトップクラスの優秀な経営者を引き付けることはできない」と荒井氏は説く。
「日本企業の経営者の役員報酬をもっと高くすべきだ」
こんなことを言うと、違和感を持つ人が多いかもしれない。しかし、欧米の経営者と比較すれば、日本の主要上場企業トップの報酬は、圧倒的に低い水準にあるのが実情だ。
米人事戦略コンサルティング大手のタワーズ・ペリン(現タワーズ・ワトソン)が2004年から2006年にかけて実施した調査よれば、時価総額でトップ100に入る日本企業の最高経営責任者(CEO)の平均報酬は150万ドル。