震災を口実にした閉鎖主義を打破せよ(参議院議員 藤末健三の永田町緊急レポート)
震災後、私は政治家と名乗らずに瓦礫撤去のボランティアとして宮城県に入った。現地は主要道路の瓦礫をやっと撤去したばかりで、港の近くにある製紙工場は想像以上の被害だった。工場の壁は壊れ、生産された紙が港の周囲に散らばっていた。
製紙工場で見た被災地の状況
ある工場では、津波の被害を受けた一階部分を改修すれば何とか稼働できそうだとのことだったが、港や鉄道といったインフラの被害も大きく、産業の復旧は個別企業の努力だけで対応できるものではなく、政府の力が必要だと感じた。
石巻港の写真。手前に丸く巻かれた紙製品が見える。また、遠くに沈んだ貨物船が見える。港を完全に機能させるには貨物船の撤去も必要かもしれない(藤末撮影、以下同)
鉄道は大きく破壊されている。