2011年12月20日のマーケット予想

株:NYダウ続落
19日の米株式市場は、ECBドラギ総裁が、ECBによる国債購入の拡大に消極的な姿勢を示したことが嫌気され、金融株を中心に下落する展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比100.13ドル安の11,766.26ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとって、マイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,280円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,200円−8,350円となっている。

為替:ユーロが下落
19日の外国為替市場では、ECBドラギ総裁の発言を受けて、国債購入拡大を期待していた投資家を失望させることとなり、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円近辺、ユーロドルは1.30ドル近辺となっている。
本日は、豪中銀理事会議事録の公表や、独12月IFO景況感指数(予想:106.1)、米11月住宅着工件数(予想:63.5万戸)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.70−78.30円となっている。

商品:NY原油反発
19日のNY原油先物取引は、カザフスタンの石油労働者が大量解雇などに抗議して暴動が勃発したことや、リビア国営石油会社が同社最大の製油所の操業再開が少なくとも1ヶ月延期するとの計画を明らかにしたことなどが買い材料となり、4日ぶりの反発となった。中心限月の1月限の終値は、前営業日比0.35ドル高の1バレル93.88ドルで引けた。
NY金先物取引では、北朝鮮の金正日総書記の死去を受けて、東アジアの情勢悪化をめぐる懸念が強まり、一時1,600ドル台の大台を回復したものの、その後は、徐々に売りが優勢となり、マイナス圏に沈んだ。中心限月の2月限の終値は、前営業日比1.20ドル安の1オンス1,596.70ドルで引けた。