カレー店探訪記 柔らかカツ 幕張編

  ブログでラーメンの紹介を始めると、いろいろと行ってみたい店が出てきて、きりがなくなってきたので、たまには目先を変えてカレー店の新シリーズを立ち上げたいと思います。ラーメンと並行して、訪問記を出していければと思っています。
  カレーの味を評価するのは、ラーメン以上に難しいですね。「CoCo壱番屋」の社長さんが、家庭の味(ハウス・バーモントカレー)をベースに親しまれる味を目指しているとおっしゃっているのを、何かのメディアで観たことがありますが、それが全国展開する人気の秘密なのでしょう。
  私も基本的には、家カレーが大好きです。辛い物好きの原点も、そこですからね。インドカレーや、タイカレーといったエスニックな辛さも大好きですが、日本のカレーは食べ飽きないし、作る人や店によって、味が変わるので奥が深いです。ぼちぼちといろんな店を開拓していければいいと思っています。


  さて、記念すべき初回で何で「幕張編」なのか? 特に深い意味はありません。千葉の親戚の家に行ったついでに幕張に立ち寄っただけの話なのですが、今回紹介するお店「本家!絶品煮込みカツカレーの店」は、以前から雑誌やテレビで紹介されているのを見てずっと気になっていたんですよね。
  JR幕張駅から歩くこと15分。国道14号・千葉街道沿いの何とディスカウント店「ドン・キホーテ」の店内にあります。都心でマイカーを持つのは、駐車場代がかかるし、車を使う方が時間がかかるので、馬鹿らしいですが、さすがに東京都心から西へ約25キロ。この辺までくると、さすがに「車社会」で、国道沿いにはドライブスルーのあるマクドナルドや、ニトリ、イトーヨーカドー、ヤマダ電機など大型店が立ち並び、併設の駐車場に吸い込まれるように次々と車が入っていきます。
  わざわざこんなところに駅からとぼとぼと歩いて赴くのは、私くらいのものでしょう。


  雑多な商品が陳列され、ある種の胡散臭さを含んだ、独特の雰囲気を醸し出すドンキ・ホーテの店内の、まさに“一角”に本家!絶品煮込みカツカレーの店はありました。
  午後1時ごろに着いたのですが、メディアで取り上げられ、混んでいるのかと思いきや、ガラガラだったので、肩透かしでした。このお店は、デカ盛りでも有名で、大食いタレントがよく訪れる店なのですが、一番の売りの「煮込みカツカレー」の普通サイズ(750円)をさっそく注文。


  店内は、30代後半くらいでしょうか。マスターが一人で切り盛りしており、「これからカツを揚げますので3、4分お待ちください」とのこと。
  わくわくしながら待っていると、本当に3、4分後に出てきました。ココイチなんかも注文を受けてカツを揚げますが、あらかじめ用意したカツを使うお店なんかでは、注文して即、供されるところもありますよね。頻繁にラーメン店を訪れる私としては、5分弱という時間は全く苦になりません。
  やや薄めのルーに、小ぶりなカツがのっていました。カレー自体は立ち食いそば屋なんかで出てくる感じで、見た目通り、あっさりしていました。デカ盛りを意識しているからでしょうかね。さすがに濃厚なルーだと食べきれないということで配慮しているのでしょう。
  さて、メインのカツ。普通のカツカレーだと一口大に切り分けられていますが、ここのカツはコロッケ大のものがそのまま出てきます。よほどカツのやわらかさに自信があるのでしょう。
  カレーのスプーンの先で押さえつけるようにすると、簡単に切れました。4時間煮込んでいるということで、確かにトンカツというよりは、シチューで使われるような肉で、なかなかおいしいと思いました。
  ルーも最初は最初は物足りない感じがありましたが、カツにデミグラスソースがかかっているような感じで、それはそれでありかなと思いました。


  帰りは、アウトレットモールに寄るため、JR海浜幕張駅の方まで歩きました。20分くらいでしょうかね。完全に車の来店客を見込んだ郊外店なので、電車と徒歩では、ちょっときつい距離でした。
  でも、幕張には野球観戦や、買い物、展示会などで訪れる機会はあるので、気が向けば立ち寄ってもいいかなとも思いました。飛びぬけた味というのではないですけれど、時々、あのカツを食べてみたいなぁと思える味です。ただ、やや価格が高めかなという気もしますね。