ウソか本当かよく分かりませんけど、近年パチンコの売り上げが減っていて、その要因の一つとして、FXに流れているからだそうです。パチンコをやる層とFXにのめり込む層は明らかに違うと思うのですが、射幸心をあおられる点ではパチンコとFXは似ているので、もともとパチンコファンはギャンブル好きでしょうから、FXの面白さを知ってしまった一部ファンが転向するケースは、そこそこあるのかもしれません。
私も前から何度も言っているように、主戦場はFX(ドル・円)で、先物はFXの参考にするために細々とやっているにすぎません。このブログは所詮は「そば屋のカレー」なのです。元々は日経先物中心で、先物歴の方がFX歴よりも長いのですが、安全かつ確実に稼げる局面がFXの方が多いので、一昨年に本格シフトしました。
ただ、そのFXも、(ドル・円に関しては)2010年9月に為替介入が入って以来、テクニカル的に壊れてしまい、ご存じの通り、レンジで不規則な動きをしながら推移する時間が長くなってしまい、わざわざ日経先物から転向するほどのこともなくなったのですが、それでも値動きは先物よりはるかにいいし、市場規模が大きく資金が集まりやすいことや、一応ワールドクラスのプレーヤーはドル・円に集まることから、FXをメインにすえています。
さすがに、ドル・円は、動かないときは不規則な動きをするし、動くときはいちずに動くので、パチンコのように軽い気持ちで乗れるようなシロモノではありません。中には特殊な能力を持っていて、レンジをランダムにうろうろしている時でも、動く時を見極めて乗っかる人もいるのでしょうけど、おそらくレアケースではないでしょうか。
私も、正直よく分からないのですが、パチンコ感覚でやるなら、豪ドル・円とか南アランド・円でしょうかね。ひと昔前の新興株式市場並みに、有象無象の人たちが参加し、それに伴って資金も入ってそこそこボラティリティーもありそうなので、何も考えずに、フィーリングにまかせて、ちょい乗りするにはいいのかもしれません。
かつては東証マザーズや大証ヘラクレス、ジャスダックの新興株なんかは、テクニカルなど深く考えずに、感覚でトレードした方が稼げる時期がありました。株遊びをしていた人たちが、ランドや豪ドルに移ったということなんでしょうね。
私は根拠のないトレードはあまり得意ではないですが、適度にボラティリティーがある通貨ならば、スキャルピングでそこそこ稼げるのでしょう。今でもかつての新興株デイトレードブームでひと儲けして一世風靡した人が、デイトレ結果を開示していますけど、あれと一緒ですよね。
あのブームにのって、一獲千金を狙って追随した人が多数いましたが、ほとんどの人は戦死しましたね。今でも生き残っている人は奇跡的だし、才能があると誇って良いでしょう。ただし、トレードの才能というよりは、ギャンブルですけどね。
私の知っている人も、会社を辞めてデイトレードを始めたのですが、最初のうちはうまくいっていたのが、ある時、どつぼにはまってしまい、自己資金を失って撤退し、再就職する羽目になりました。幸い、リーマン・ショック前で、一応手に職を持っていた人なので、人生のやり直しがききましたが、そうでない人は道を踏み外してしまうでしょうね。
ギャンブルとトレードとは分けて考えた方が良いと思いますし、トレードと「投資」というのも、ひとくくりにされますけど微妙に違います。その辺は区別して臨まないと、痛い目に遭います。
ただ単にお金だけが目当てであまり勉強もしない人は、単にギャンブル好きな人でしょう。自分では違うと思っていても、はたからみるとお金をどぶに捨てるような行為ですから、それはすなわちギャンブルです。
トレードは時にはギャンブル的な性質を帯びつつ、さまざまな状況を考慮して、値動きに乗るという行為でしょうかね。テクニカルだけでなくファンダメンタルの知識もある程度必要なので投資に近いですが、機械的にテクニカル的に売買する要素も強いので、トレードはトレードと考えるべきでしょう。
投資はもう少し、大局的で、中長期的な視点に立つものです。ギャンブルやトレードと比べると、基本的には安全な資産に資金を投じるので堅実なのですが、小回りがききにくく、時代の変化に対応しにくいという弱点もあります。また、一見しっかりしている人が運用しているように見えて、実は大した能力がなかったりするので、実際には投資とは名ばかりでギャンブルと紙一重ではないかという側面もあります。年金運用なんかまさにそうですよね。本当に金をどぶに捨てています。米国にも貢がされていますし。
一つ言えるのは、世の中、そう簡単には楽して儲けられることなんてありません。よほどギャンブル運のある人、天性の勘があるのなら別ですが、普通の人が簡単に手出しして、儲けられるようなものでもないということだけは指摘しておきましょう。