暑すぎず、寒すぎず、外出するには、いい季節になりました。ということで、今回はちょっと遠出して、栃木・佐野までぶらり、ラーメンを食べてきました。
全国各地にご当地ラーメンがありますが、佐野ラーメンもその一つで全国区の知名度があります。私は、旭川、札幌、函館、喜多方、和歌山、尾道、博多といったところは、食べたことがありますが、佐野ラーメンは初めてで、ちょっとドキドキ体験でした。
都心から東京メトロ半蔵門線に乗り、そのまま直通で、東武伊勢崎線久喜へ、館林経由で、佐野線に入り、堀米というところで下車しました。全行程乗り換え時間を含めて約2時間。読みたかった本をじっくり読むことができました。
どの店がおいしいのか、皆目見当がつかず、「食べログ」で最も高い評価だったのが、「田村屋」というお店だったので、そこに行くことにしました。佐野ラーメンに詳しい人から見て、この選択がどういう判断されるかは分かりませんが、私にとっては佐野ラーメンのファーストインプレッションを決める重要なお店になります。
佐野市は東武線とJR線が乗り入れる佐野駅が中心街のようですが、佐野駅の一つ先の駅が堀米で、やや外れた場所にあります。堀米駅は無人駅でしたが、ICカードリーダーがあり、スイカやパスモが使えます。
田村屋へ向かう道にはコスモスが満開で、柿の実がうっすらと色づき、秋の訪れを感じることができました。いつもは、都会の殺風景な画像ばかりで、らしくないのですが、しばし、自然の清涼感をお楽しみください(笑)。
食べログには駅から600メートルほどとありましたが、余裕で1キロはあったような気がします。田園地帯のうるおいある空気を感じながら、いい運動になる距離でした。
店の前には駐車場があり、私が到着した時には、ポルシェが止まっていました。見ると、練馬ナンバーで、私のようにわざわざ東京から訪れていることが分かります。ちなみにドライバーは、ヤンキーが入っている人で、無駄にエンジンをふかすのでうるさくてしょうがない。まさにDQNでした。
その他、足立、茨城、相模ナンバーなど、関東各地から来ているようでした。佐野は東北道のインターがあり、交通が便利だということもあるのでしょうね。佐野ラーメンが地域の振興に大きな役割を果たしていることがうかがえます。
さて、1時前に到着。昼食時で、店の前には3、4人が並んでいました。店内は郊外にある店だけあって、とっても広々としており、テーブル席と座敷席がありました。近所の人でしょうかね。平日でしたが、子供連れが2組いて、東京都心のラーメン店ではまずみられない光景でした。
ラーメンの話をすると、「女性は一人では入りづらい」という声が多いですし、「小さな子供を連れているとちょっとねぇ」という声をよく聞きます。いろんな人が気軽に訪れられるラーメン店というのはいいですね。
5分ぐらい待つと、座敷席で座ることができました。もしかすると、座敷でラーメンを食べるのは、自宅を除いてははじめてかもしれません。
チャーシュー麺にするかどうか悩んだ末、ラーメン(580円)と餃子(3個、280円)を頼みました。一応、ダイエット続行中のため、控えめです。
店の雰囲気からラーメンができるまで時間がかかるのかと思いきや、都内のその辺のラーメン店と変わりませんでした。
佐野ラーメンは各店ごとに青竹で打った麺が特徴。独特のウェーブがかかっていて、やや太い部分とやや細い部分があって、太さが不均一であるのが特徴で、いかにも自家製麺という感じで、テンションが上がります。
ほとんどのお店は、あっさり系の醤油味のようですが、カツオベースなんでしょうかね。日本そばやうどんの汁のような和風の香りがしました。
とてもシンプルなんですけど、存在感のあるまっすぐな味でしたね。見た目通りで、「これこそ醤油ラーメン」みたいな安心感があり、最後までゆっくり味わって食べることができました。麺は特に大盛りとかにしませんでしたが、そこそこのボリュームで、そもそも麺自体が自家製麺でおいしいので、とても満足感がありました。
トッピングはナルト、メンマ、チャーシュー、きぬさや、ネギで、オーソドックスなスタイル。チャーシューは普通でしたね。あえてチャーシュー麺を選ばなくてよかったような気もしました。
餃子は選んで正解。1個1個がやや大ぶりで、3個というのは絶妙な量で、しかも、厚手の皮に、中は結構、ジューシーで小龍包みたいな感じでした。
食後は、「ラーメン食ったど~」といった感じで、とても幸福感がありました。
佐野ラーメン会に加盟しているラーメン店は76店。人口12万人という規模を考えると、かなり多いと思います。地元の人も訪れるし、観光客も歴史的な街並みと合わせて、ラーメン目当てにやってくるのでしょうね。
一口に佐野ラーメンといっても、店によっていろんな味、スタイルがあるでしょうから、別のお店に行けば、また違った味を楽しめることと思います。ほかにも有名な店が多数あるようなので、また是非訪れてみたいと思います。
佐野というと、有名な厄除け大師がありますが、今回は時間がなくて、参拝することができませんでした。近いうちに厄落としも合せて、佐野を再訪しないとだめですね。今回はこれにて終了。ごめんね、ごめんね~。