最近は、欧米の寄生虫どもの威力が落ちてきていることもあり、相場は迷走中で、なかなか、一般投資家は気持ち良く勝たせてもらえません。6月下旬から日経先物取引に復帰しましたが、まだ比較的わかりやすい動きをしますね。板が見えるので、何を考えているかわかりやすいです。
例えば、数日前の8500近辺の攻防では、大口の買いが出る一方で、それを打ち消す売りも出て、強引に押し下げた。そして月曜日(12日)の夕方直近の安値である9370をつけて反発し、9500を回復しました。大口の売買が見えるところで出るということは、(いずれ)その方向に相場が動くということです。
結局、テクニカル的に納得できる水準まで下げたし、その後は、9500近辺でロングを仕込んだ人たちの期待に応えてそれなりに上昇している。
相場全体で飛び交っている建玉が開示され、日々の手口もリアルタイムで分かるので、そうそうは無茶できません。研究していればそれなりに報われるのが日経先物市場ですね。反面、ダイナミックな値動きは期待できないので、それなりの値幅を稼ごうと思うと、期待外れのことも多いし、値が動くまでいらいらさせられますが。
FX(特にドル・円)は対照的な動きをします。最低限、テクニカル的な動きは維持しつつも、ブラックボックスが多い。私は取引所取引ではなく、相対取引の方でトレードしているので、時間稼ぎやイベント待ちでレンジ相場に入ってしまうと、やりづらいですね。
その一方で、うまく動きをとらえると、かなりの値幅が稼げるので妙味も大きい。最近は為替介入でおかしくなっていますが、教科書的なテクニカル的な動きをすることが多いので、はまると安全かつ確実にきっちり値幅を稼ぐことができます。
数年前に比べると、かなりとっつきにくい相場になっていますので、状況に応じたトレードを心掛ければならない。環境変化に機敏に対応する能力が求められるわけです。
先週のドル・円相場で、過去の動きから考えて、意外な上昇局面になるのかと思いましたが、予想を裏切り、あっけなく崩壊。元のもくあみになってしまいました。緩慢な動きだったので、ロスを出さず、まあまあの利益で撤退できましたが、あまり過去にとらわれすぎると、けがをする恐れがあります。こういうところも柔軟な姿勢が求められます。
これからの時代、「安全投資」などという概念はあり得ません。銀行預金だって、すでに信用をおけなくなっています。個人投資家はあらゆる手段を駆使して財産を自分で守っていくことが求められます。
だまし、だまされるの世知辛い世の中です。ますます、その傾向は強まっていくでしょう。寄生虫の人たちは、個人投資家の資産を狙って、いろいろなインチキを仕掛けてきます。その中で最低限、財産を大きく目減りさせないこと、それだけは守るべきラインです。
勝敗のラインがかなり低くなっていますが、それが今の現実です。いくら紙のお金を稼いで、勝ち組になった気でいても、インフレで紙幣の価値が下がればパーになってしまう。それくらい、緊迫感のある世界情勢です。
しぶとく資産を守り抜くこと。それが現時点では、至上命題です。寄生虫の人たちが最もいやがるのは、個人投資家が強くなることです。連中は、個人投資家を生かさず、殺さずして、どうやって搾取し続けるかを常に考えている。
だから詐欺的な動きにやすやすと引っ掛からないことが重要。そして派手に稼げなくても、こつこつと勝ちを積み重ねることに価値を置くくせをつけておくといいですね。「ちょこちょこ稼いで、負けない奴」というのが、連中にしてみれば一番たちが悪いでしょうから。
何事も最後に笑った人が勝ち。勝てば官軍です。最後に笑えるよう努力しましょう。