このブログを普段、ご覧の方は、ある程度免疫ができていると思いますが(笑)、私は結構、ものを言うときはばっさりと直言するし、必要とあれば、物事を極端に決めつけてかかって論じます。そうしないと、メッセージがきちんと伝わらないですからね。もちろん、そのことによって、ときには激烈な副作用もあることは重々承知です。
ただ、海外でプレゼンテーションとか、研究発表とか、経験したことのある人は分かっていただけると思いますが、日本では辛口、過激と思われるようなとんがった主張も、海外ではごく普通に受け入れられることの方が普通です。もちろんその結論に至った経緯については、きちんと分かりやすく、丁寧に説明する必要はあり、そこはルール、マナーとしてわきまえておく必要があるのですが。
その辺が日本人が本当の意味で、“国際化”できない原因の一つでしょうね。人の目とか空気ばかりを気にし過ぎて、結局、何が言いたいのかわからないということが多々あり、周りの人も厳しい追及とかしないし、きちんと評価、吟味できないのでもやーっとしたまま、なぁなぁの状態で終わってしまいます。私は高校から米国で過ごしたので、教育の違いが大きいでしょうね。言いたいことをどうやって伝えるかということを常に腐心します。
ディベートとか、論文を交わして議論するのは下手である反面、日本は、言葉は通じ合えなくても、以心伝心というか、微妙な空気を読んで、その場の雰囲気にマッチした提案、サービス、物をつくりだすという能力は高いと思います。これは日本人に備わった天性というか、独特な能力ですよね。この辺は、いくら評価してもし足りないでしょう。だから、一概に否定するものでもありません。
私は主張がはっきりする分、人と共同作業をするときなんかは、その辺は、どちらかというと、欧米流のビジネスライクな部分もあるので、周囲の人とあつれきが生じることもありますね。自分の長所でもあるし、短所、弱点であることを痛感することが多々あります。
日本では、はっきり物を言わない人が多いので、結構、めずらしがられて、好意的にみられることが多いですね。自分では友人は少ない方だとばかり思っていたのですが、はっきりものを言うので、どういう人間かわかってもらいやすく、親友とは言わないまでも、それに近い、分かり合える友人は割とおおいですね。そういう友人で、晩御飯をたべる相手は、半月分ぐらいいます。結構、驚かれますけどね。
猿岩石の有吉弘之さんなんかは、辛口キャラで再ブレイクしましたが、世の中、ある程度、毒がないと楽しくないですからね。むしろ逆に毒を欲しがっている部分もあるでしょう。
辛口ばかりで、シニカルな世界もいやですが、寿司にわさび、ラーメンにコショウ、日本そばに七味唐辛子をかけるように、ちょっとしたスパイスがあると、アクセントがつき、さらにおいしさが引き立ちます。
私にとっては幸いというか、まだまだ、日本は全体に、スパイスが効かず、のっぺりした平板な状態なので、もっともっと辛口のスパイスをふりかける余地があります。特に経済や金融市場をめぐる、コメント、言説のたぐいはひどいものがありますね。
これからも、辛口、毒をはきまくっていきたいと思います。ついてこられる人だけついてきてください。